「デスク上に置きたいから小さいスピーカーがいい」
「サラウンドスピーカーは大きいと家族から嫌がられるんだよね」
「壁掛けしたいから軽い方がいい」
このように小型スピーカーを求める理由は様々ですが、小さいスピーカーを求めてる人は結構多いと思います。
でもできるなら小型でも高音質な方がいい。小型で高音質を両立してるのはなかなかない
そこで今回は、オシャレだけど高音質、コンパクトで堅牢なアルミボディをもった
「DALI FAZON MICRO」を紹介します。
付属にブラケットがついてますので、デスク置きにも壁掛けとして5.1chのサラウンドスピーカーとしても活躍できますよ
小型で高音質なパッシブスピーカーを探してる人にオススメ!でも低音は弱め
結論からいうと「DALI FAZON MICRO」はこんなスピーカー。
- 高域の伸びはきれいでボーカル曲とかに最適
- 音の傾向的にはタイトでキビキビ
- 低音は筐体サイズからしてもわかる通り弱い
- 軽くて小さいのでかなり設置性で優れている
サイズ的にも音の傾向も以前販売していたDALIのZESOR PICOに似ている。
もう生産はしてないけど同じくタイトななり方でキビキビしてた。でもそれより低音は弱いイメージ。
「DALI FAZON MICRO」は上記のスピーカーと違い密閉型のスピーカーなんです。なので量は出ませんがキレのある締まった低音が出ます。
低音は控え目ながらも、専用設計の100㎜ウーハーと20㎜ソフト・ドーム・ツィーターでDALIらしい綺麗な中高域を奏でます。
それにこのサイズ感よね。小さいから机が広く使えるし、小さい机、ちょっとした棚にも置ける。バスレフじゃなく密閉型なので壁に近くても問題ない
それに重量も1.5kgとかなり軽く、壁掛け金具もあるのでサラウンドスピーカーとして壁掛け設置も可能。
アルミのラインはアクセントとして結構オシャレです。白色は白壁に映えますね。表面は光沢仕上げです。
ただ1.5kgと数値的には軽いんだけど、堅牢なアルミキャビネットのおかげなのか持った感じはかなりずっしりとくる。おかげで共振を防いでいます。
低音が弱さは基本キャビネットのサイズに比例するので、低音を得ようとするとどうしてもサイズがでかくなるので低音が弱いのはある程度は仕方ない。
その分中高域はきれいなのでできるだけニアフィールドで聴くと満足度は高いですよ。
どうしても低音が物足りない人はサブウーファーを導入かOBERON1をおススメします。
サブウーファー入れちゃうとせっかくコンパクトさを求めたのになんか本末転倒になりそう。
それではもう少し詳しく紹介していきます。
スペックや外観
まずはスペックを軽く見てみましょう。同じ密閉型のDALI ALTECO C1と比べます。どちらも壁掛けにもできるタイプです。ALTECOは値上がりの影響が大きいですね。
FAZON MICRO | ALTECO C1 | |
---|---|---|
周波数特性(±3dB) | 95~25kHz | 59~26KHz |
感度(2.83V/1m) | 84dB | 83.0dB |
推奨アンプ出力 | 30~120W | 40 ~ 100W |
クロスオーバー周波数 | 2,560Hz(2WAY) | 2,100Hz(2WAY) |
ツィーター | 20mm ソフトドーム | 21mm ソフト・ドーム |
ミッドレンジ/ウーハー | 100 ㎜ウッド・ファイバー・コーン | 115 ㎜ウッド・ファイバー・コーン |
エンクロージャー・タイプ | 密閉型 | 密閉型 |
外径寸法(スパイク含まず) | 196mm x 113mm x 96mm | 265mm×160mm×200mm |
本体重量[kg] | 1.5kg | 2.9kg |
価格(税込) | ¥~48,000(ペア税込) | \~60,000(ペア税込) |
周波数特性を見るとおり、下は95hzからとカタログ上でも低音は得意でない。
感度はALTECOよりもいいので、音量は上げやすく鳴らしやすい。
クロームメッキのシルバーがアクセントになってオシャレです。サランネットは外れない仕様のようです。
背面はシングルポートのプッシュ式のターミナルがあります。
キャビネットは光沢なある仕様です。カラーはブラックとホワイトがあります
サイズはこのように一般的なブックシェルフと比べるとかなり小さいです。特に奥行きが全然違うのですごく置きやすい
横から見るとこのように少し反って上を向いていますので、デスクトップオーディオにも最適です。
FAZON VOCALとの違いは?
FAZONはMICROとVOCALの二種類があります。何が違うか気になりますよね。
この二つは実は全く一緒です。カタログ上も全く一緒。
違うのはロゴの位置だけ。下にあるのか真ん中にあるのか。
え?じゃあなんのために分かれてるの?
FAZON MICROはペアでしか買えないか、5.1chなどのサラウンドスピーカーとしてそろえていくと単体で必要になる。その時にVOCALを選択するんじゃないかな。
5.1chのサラウンド、Atomosスピーカーとして最適
FAZON MICROはサイズも小さく重量が1.5kgしかないので、ハイトスピーカやサラウンドスピーカーとして天吊りや壁つりしやすい。
普通のトールボーイやブックシェルフだと、大きすぎて部屋の大きさによっては置けない場合もあるので。
壁掛けとかは何かブラケットが必要なの?
それめっちゃ気になったけど同梱されています。
このように差し込むフォークのようなブラケットがついてきます。鉄製なので意外としっかりしてます。
下から挿すようにつけます。穴をビス等で壁に固定します。使わないときは付属のキャップを付けましょう。下から挿して下方向の負荷を支える構造なので天吊りには向いてない。
デスク上や壁に横向きに付けたいときは、金具を横に付けます。
するとこのようにストッパーになって傾きが固定されます。
このように斜め上向きで固定されます。
天吊りか、ダクトレールにつけるか、壁掛けか
FAZON MICROは軽いのでDolbyAtomosスピーカーとして使いたいところ。
5.1.2の.2は丸印の天井に付けるのが一番なんだけど、付属のブラケットはあくまで壁用なので別の方法がいいでしょう。
重さ的にはダクトレールや天吊りも可能なんだけどね
あわせる小型プリメインアンプのオススメ
やはりFAZON MICRO自体が小さいので、小さいアンプを合わせて使うとよりコンパクトオーディオになります。
オススメのプリメインアンプはNmodeの「X-PW1k2」
低域の厚みやパワーがあるのでオススメです
別記事でレビューしていますのでご覧ください。
さらに同じNmodeのX-DU3、iFio-audioのZENDACなどと組み合わせれば、小さな空間でハイエンドな音質を楽しめます。
まとめ
いかがでしたか?DALI FAZON MICROは小型で低域こそ弱めですが、独自の堅牢なアルミキャビネットと専用に制作されたツイーターやウッドファイバーコーンでDALIらしい綺麗な音質を再現しています。
特にタイトでキビキビした音質の、密閉型スピーカーが好きな人はぜひお勧めです。
デスクトップに、ホームシアターにと活躍の幅を広げてくれるでしょう。
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