Nmodeのフルサイズで本格的な1bit
D/Aコンバーター「X-DP10」からヘッドフォンアンプを排除し、 プリアンプ機能を搭載しよりDACに特化した「X-DP7」。
10周年を迎え高性能DACをそのままに、よりシンプル&コンパクトなハーフサイズを実現したのが「X-DU3」
ヘッドフォンアンプも、プリ機能もいらないから、もっとシンプルで安いハーフサイズを望んでいた人は多いはず。DACに20万近く出すのはちょっと…ってなりますよね。
そこで今回はエントリークラスのDACからステップアップとして候補が多い、10万円周辺でのオススメD/Aコンバーター
「 Nmode X-DU3」を紹介していきます。
結論:Nmode「X-DU3」はこんな人にオススメ
Nmodeの上位機種のX-DP7と同じ
「 ES9028DACチップ」を搭載し、機能はそのままにハーフサイズを実現しているので
高機能かつ、リビングオーディオとしても設置しやすく、リビングに溶け込みます。
アップサンプリング機能やJPLAY モードや「Bulk Pet」に対応。
転送負荷を4パターン変えることができ音質改善の他に、好みの音質へと変化させれます。ドライバーをインストールするだけで使える。
DSD は 11.2MHz、PCM は 768kHz までと
ハイエンドに匹敵する。
DSD、PCM共に数値が高い方がより情報量が増え解像度や空気感が増すイメージですね。
性能から見る簡単な最近の棲み分けは以下のような感じ。あくまで主観です
ミドルクラスDAC | ハイエンドDAC |
---|---|
最大32bit/384kHz PCM~ | 最大32bit/768kHz PCM音源 |
11.2MHz(DSD256)DSD音源 | 22.6MHz(DSD512)DSD音源 |
DACチップ「ES9028」など | DACチップ「ES9028PRO」 DACチップ「ES9038PRO」 チップ複数入っていたり |
Bulk(バルク)転送方式 | Bulk(バルク)転送方式 |
外部クロック入力 10MHz |
AKやPCMやらメーカーは様々、チップで音質が決まるわけではない。他にもMQAフルデコード対応だったりと付加価値がそれぞれにあります。
MQAってフルデコードできた方が安くても音質いいの?
いや、MQAはフルデコードできるできないより、DACの性能の方が音質に左右するよ。
「X-DU3」は外部クロックや別電源ユニットでの強化も可能なので、高音質を目指せる成長性もいい。
一度に大きなお金をかけなくても、少しずつパワーアップしていく楽しみも。リモコン対応なのもうれしいです。
私はX-DU1とサウンドウォーリアのSWD-DA20との比較でしたが、値段の差どおりすぐ違いがわかるほどクオリティが上がります。
特に同じNmodeのアンプ「X-PM3」と組み合わせて使うと空間表現が増し、ボーカルや楽器がビシッと目の前に定位します。リモコンも共有できるので大変便利です。
正直DACで音が変わるのか懐疑的な人間だったのでびっくりです。
空間表現や位相がそろってるフルレンジ的な音がすきな人はNmodeはおすすめ。
X-PM3が気になる方はこちらの記事もどうぞ
それでは詳しく見ていきましょう。
スペックや外観
まずはスペックや外観から見ていきます。簡単なスペックはこちら。上位機種のX-DP7と見比べてみましょう。
X-DU3 | X-DP7 | |
---|---|---|
デジタル入力 | USB×1、OPTICAL×1、COAXIAL×1、 AES/EBU×1、I2S×1、CLOCK×1 | USB×1、OPTICAL×2、COAXIAL×2 AES/EBU×1、CLOCK×1 |
アナログ出力 | RCA×1、XLR×1 | RCA×2、XLR×2 |
アナログ入力 | × | RCA×1、XLR×1 |
プリ機能 | × | 〇 |
JPLAYモード | 〇 | 〇 |
Bulk Pet | 〇 | 〇 |
DACチップ | ES9028 | ES9028 |
PCM | 24、32bit /44.1~768kHz | 24、32bit /44.1~768kHz |
DSD | 2.8、5.6、11.2MHz(DoP、ASIO2.2に対応) | 2.8、5.6、11.2MHz(DoP、ASIO2.2に対応) |
消費電力 | 7.5W ACアダプタ | 14W 電源内蔵 |
サイズ | W210×H62×D250mm | W420×H68×D320mm |
重量 | 約 2.0kg | 約5.9kg |
こうしてみるといってたとおりスペックはほぼ一緒だね
細かい所に違いはあれど、X-DP7がオーバースペックと感じる人はX-DU3を選ぶほうがいい、プリ機能やアナログ入力不要とな人とかだね。
サイズは同シリーズのX-PM3と全く同じで、見た目も統一感があり軽量なのですが、チープな感じもありません。
前面には電源ボタン、SYNC(クロック同期時点灯)、アップサンプリングのONNOFF、入力の切り替えが並んでいます。
入力 | PCM | DSD |
---|---|---|
44.1k | PCM705.6k | DSD5.6M |
48k | PCM768k | DSD5.6M |
88.2k、176.4k、352.、5.6M | PCM705.6k | DSD11.2M |
96k、192k、384k | PCM768k | DSD11.2M |
706k、768k | ー | DSD11.2M |
11.2M | PCM768k | ー |
前機種のX-DU1からディスプレイ付に代わりましたので、視覚的に入力がわかりやすくなりました。ネットワークプレーヤーの
ZEN STREAMが出力周波数が色でしかわからなかったので、組み合わせるとわかりやすくなりました。
LEDランプが薄くなり白くなりました。前期種X-DU1は青と緑で夜見ると結構眩しかったのでうれしい変更。ボリュームダイヤルもなくなったのでかなりスッキリ。
前期種のX-DU1はPCM192khz、DSD5.6 Mhzまでとなっていたので、下位機種との明確な差もちゃんとあります。音質もだいぶ良くなります。
背面には入出力系統が並んでいます。上位機種からはアナログ入力系統が削除されていて、アナログ出力も1系統。個人的にはこれで十分
前期種のX-DU1からはデジタル入力のIS2端子、AES/EBU端子、クロック入力が追加されています。
背面にはゴム足がついています。片手で持てるほど軽いです。
電源のACアダプタは長さが1mちょいしかないので配置には注意しましょう。
ちなみにリモコンは別売りになります。必要な方は別途購入しましょう。nmodeのアンプ、DAC、クロック、CDプレーヤーとすべてで共用できます。
なぜか電源のONN・OFFボタンはない
Nmode「X-DU3」の価格は?新品や中古市場について
まず第一にX-DU3は上位機種のX-DP7ともに生産完了になっています。なので基本的に市場に出回っているものだけで新たに生産はされません。
これは半導体不足の影響でDACチップが生産できないためで、オーディオ業界にも結構影響出ています。新品を見つけたらラッキーです。
なので出回る中古市場、新品も結構値上がりしています。
X-DU3に限っては新品もまだ流通しています。値段は高いですが。下記が市場の状況です。
最終価格 | 中古市場価格 | ヤフオク等 | |
---|---|---|---|
X-DP7 | 26万円ほど | 18万~20万円以上 | ほぼでない |
X-DU3 | 15万円ほど | 16万~23万円 | 8.5万~12万円 |
X-DU1 | ー | 9万~10万円 | 3万円~4.5万円 |
上位機種のX-DP7はほぼ中古でも出回りません、わりと最近出たX-DU3だけ新品と中古が出回っています。それでも値段は高くむしろ上昇傾向です。
2013年にでた下位機種のX-DU1でさえ10万円とかで売られる状況か。
新品で15万円付近で売ってたらかなりレアで、中古で10万円以下で状態のいいのがあればかなりおすすめだね
おすすめの使い方や音質上昇のために
X-DU3は初期投資が抑えれてのちに高音質化できる成長性も秘めています。そこで音質強化アイテムや組み合わせを紹介します。
評判のいいNmode 1bitアンプ「X-PM3」「X-PM3FT」
まず一番のオススメの組み合わせ。同じNmodeの1bitアンプの「X-PM3」
1bitアンプなので癖が無く繊細でさわやか、アナログ音源に近い音源。消費電力や発熱量も少ないのでお財布にも優しく、TVボードなどにも収納しやすいのが特徴です。
Twitter上でも評判よく、電源やクロックなどを導入して変化を楽しんでいるよう。
ネットワークトランスポート「ZEN STERAM」と組み合わせればとてもハイクオリティなコンパクトオーディオ空間が出来上がります。
ZEN STERAMの記事はこちらからどうぞ
ちなみに「X-PM3FT」というFundamental とのコラボタイプもあります。
従来にない高いS/N 比と広大なダイナミックレンジ、より広帯域かつフラットに伸びる周波数特性、出力アップを実現。値段差はありますが音質はかなり向上します。
- ゲイン(増幅度)、およびボリュームインピーダンスの最適化
- ポストフィルターの定数、および部品の最適化
- 信号系部品 、 および配線材の高純度化
- Fundamental カスタムスリーブレスコンデンサーによる電源強化
- グラウンドの低インピーダンス化
- 上記の対策による残留ノイズの低減、および出力アップ
X-PM3からX-PM3FTへバージョンアップも可能です。費用は48,000円(税抜)販売店に聞いてみましょう。
Nmode マスタークロックジェネレータ「X-CL3」
1bitアンプを更に高音質にするスーパークロック出力搭載のマスタークロックジェネレータ。
一台でX-DU3へのマスタークロックの信号供給、1bitアンプ「X-PM3」へのスーパークロック信号の供給も同時に可能になります。
- 水晶発振器に日本製の高性能「OCXO」を搭載
- ダイレクト・デジタル・シンセサイザ(DDS)により多様なクロック周波数を⽣成。
- 外部から⼊⼒した 10MHz 基準信号からクロック⽣成も可能
正直普通にオーディオ楽しみ場合には不要かも、上を目指したい人向け
アナログ強化電源 Nmode 「X-PS3」
アナログ強化電源でNmodeハーフサイズシリーズと同サイズで、1台でハーフサイズシリーズ4台に良質な安定化電源供給が可能。
音の厚み、低域の量感、押し出し感が増します。
低損失で音質の良いRコアトランスを採用、薄型で発熱量が少ないです。
電源に関する記事はこちらからどうぞ
まとめ
いかがでしたか?Nmode「X-DU3」はミドル~ハイエンドにかけて十分な能力を持ったD/Aコンバーターです。
特にミドルクラスへのステップアップで、DACのみでプリ機能、ヘッドフォンアンプ機能がいらないから安くしてっていう人にはドストライクな商品でしょう。
Nmodeの癖が無く繊細でさわやかな音質が好きな方、消費電力や発熱量も少ないのでコンパクトに収納スペースに収めたい人にもおすすめです。
後々のステップアップもしやすい
オーディオ用D/Aコンバーター(DAC)おすすめ7選!選び方や種類も解説の記事では価格別のおすすめのD/Aコンバータを紹介していますのでご覧ください。
コメント
先日突然電源が入らなくなりメーカーに修理依頼中です。
立て込んでいるらしく1ヶ月くらいかかるとか・・・
その間DACをどうするか考え中です。
コメントありがとうございます。もうX-DU3は公式からも消えていますから壊れると困りますよね。一応新シリーズのX-PM5シリーズのDACバージョンも出るみたいですね。ZENDACとかTEACのDACはどうでしょうか?レンティオとかにレンタルがありますよ。