プリメインアンプって何?AVアンプと違うの?いっぱいありすぎて、どう選んでいいかが分からない。
今からオーディオを始めたいな~と思っている人にとっての悩み事の一つである
「プリメインアンプはどういうものなの?AVアンプとは違うの?」
「プリメインアンプってどう選んだらいいの?」
という疑問もあるかと思います。
プリメインアンプはAVアンプとは違い、
ステレオ再生に特化したアンプの中の一つです。その音質はAVアンプとは一線を画す素晴らしい音を奏でます。
しかしプリメインアンプは数万~100万円を超えるものまで様々
そこで今回は結構聞きにくい
「プリメインアンプって何?」ということと「選び方」について紹介していきます。
プリメインアンプとは?
まず最初にアンプの役割を確認しましょう。
アンプという言葉は、アンプリファイア(amplifier)の略で「増幅器」をという意味です。つまり音を増幅する機器です。
CDやレコードから読み取る音の信号は非常に小さく、そのままではスピーカーを鳴らすほどの力がありません。そこでアンプを通すことにより音を増幅し、スピーカーから音が出るのです。
特にレコードプレーヤは信号が微弱なため、フォノコライザーというものが別途必要になります。アンプに内蔵してたりもするよ。
アンプは主に以下の3種類があります。
- プリアンプ
- メインアンプ(パワーアンプ)
- プリメインアンプ
プリアンプとは?
音の信号の多少の増幅をし、入力の切り替えや音源の音量調節、音質のトーン調整などを行います。主に操作をつかさどる機器です。
プリアンプ単体は高額なものが多いので、あるんだ程度で知ってればいいかと。ほとんどの方はプリメインアンプを選んでいれば問題ないです。
パワーアンプ(メインアンプ)とは?
パワーアンプはプリアンプから送られてくる信号を、スピーカーで再生できる音量まで増幅する機器です。
スピーカーにパワーアンプを搭載しているものは、パワードスピーカーと呼ばれパッシブスピーカーと違い別途アンプが必要ありません。
パワーアンプにはプリアンプに完全にコントロールを任せ、ボリューム操作が無い物もあります。
他にもパワーアンプに入力切替はなく、ボリューム操作だけが可能なボリューム付パワーアンプというのもあります。
普通のパワーアンプは、ステレオ仕様ですが、これをブリッジ接続として1つのモノラルのアンプとしても使用できます。その際はスピーカー出力が大幅に上昇し、より力強い音を得ることができます。
贅沢な使い方だね
プリメインアンプ
そしてこれらのコントロールと増幅の両方の機能を併せ持ち、一つの筐体に収めたのがプリメインアンプです。一般的によくお目にかかるアンプは、エントリーやハイエンドに限らずこのプリメインアンプになります。
AVアンプとは違いますので注意しましょう。あくまで音声処理しかしません
またプリアンプとパワーアンプを別々にするメリットもちゃんとあります。
また、アンプは音の増幅回路により分類されます。
デジタルアンプは発熱が小さく、電気代もかからない。小型軽量な物が多いので個人的には初心者にもやさしいと言えるかと思います。
アナログアンプは温かみや柔らかさのある音、力強さを感じます。しかし好みの問題なのでまずは自分の好きな傾向を知るといいですね。ただアナログアンプは発熱は大きいです。
プリメインアンプのメリット
プリメインアンプのメリットは以下の点です
- 省スペース
- コスパがいい
- プリとパワーアンプを別々に選定する必要がない
- オールインワンな製品も多い
別々にプリアンプとパワーアンプを揃えなくて済むので単純にスペースが少なくて済みます。
二つ揃えなくていい分、金額的にもコスパがいいよね
それにプリアンプ、パワーアンプなどの選定をしなくていいので、初心者にも安心です。
またプリメインアンプはDACが搭載されてたり、Bluetooth機能、ネットワーク機能などがついていたりとわりと多機能なものもあります。
なので別途DACやBluetoothレシーバーを購入せずに、TVや音楽プレーヤを接続できる機種もあります。
レシーバーとは違う?どっちがいいの?
よく疑問に主う方も多いと思うのが、レシーバーとは何が違うの?どっちがいいの?ということ。
あまり違いはないのですが、簡単に言うとレシーバーとは「スピーカーのない一体型コンポ」というイメージでいいと思います。
レシーバはMarantzのM-CR612とか
DENONのRCD-N10とかですね。
どちらかというとエントリー機の部類
主にこのような機能が搭載されているものが多い
- CDプレーヤー
- インターネット接続機能、Bluetooth機能
- D/Aコンバーター機能
なのでスピーカーを追加するだけで音を出すことが可能になるので、とてもシンプルで初心者も安心。
予算内でCDも聞きたいし、ブルートゥース機能もWi-Fiも欲しいならばレシーバを選びましょう。音質優先で組み合わせを楽しんでいきたいならば、プリメインアンプをおススメします。
プリメインアンプの選び方
プリメインアンプは価格、機能とかなり豊富なラインナップがあります。そこで選ぶポイントを紹介していきます。
予算、サイズや重量を置き場所をチェック
プリメインアンプは値段の幅が豊富です。まずは予算を決めましょう。
そうすれば妥協しないといけない機能、優先するところがはっきりします。
メーカーによる違いも結構あります。
エントリー機には使い勝手を重視するライト層が多いので、使い勝手に優れたものが多いです。
逆にハイエンドになるにつれて、音質優先で無線通信機能等は省かれていきます。
ハイエンドになればD/Aコンバーターは専用機に任せる傾向なのね
またサイズ選びはとても重要です。
プリメインアンプは重量が10数キロ、サイズが400mm、奥行きが300mm起こすフルサイズと呼ばれるものから 半分以下のハーフサイズと呼ばれるものから様々です。
買ったはいいがテレビラックに入らない、熱がこもって故障の原因なんてことにもなりかねません。
横幅1.5m奥行0.7mくらいあるデスクでも、フルサイズは邪魔になりかねない。 実際にIKEAの大きめのデスクを使ってますが、フルサイズは置こうとは思いません
機能面を確認しよう
D/Aコンバーター搭載
D/Aコンバーターはデジタル信号をスピーカーで音を出せるアナログ信号に変換する機能です。
例えばテレビやゲーム機にもこの機能は当されてますが、搭載されてるD/Aコンバーターは最低限のもので音はよくありません。
なのでいい音で聴こうとすると、TVやゲーム機から光デジタルケーブルやHDMIケーブルでデジタル信号のままD/Aコンバーター搭載のプリメインアンプに取り込む必要があるのです。
なのでこの機能がないとデジタル音源は再生できないので重要です。流行りのハイレゾはデジタル音源になりますのでD/Aコンバーターが必要になりますね。
よくあるプリメインアンプに搭載されてるD/Aコンバーターの再生可能周波数は
リニアPCM2チャンネル32~192kHz 16/24ビットのような商品が多いです。
もちろんD/Aコンバーター専用機には性能はかないませんので、後々にはD/Aコンバーター専用機を追加すれば、より音質のいいDSDファイルや高サンプリングの曲を再生できたりできます。
また最近は使い勝手に優れた「ARC対応HDMI入力が可能」なプリメインアンプも増えてきました。家族が混乱せずにオーディオが楽しめる機器です。
bluetooth対応
bluetoothに対応していればスマートフォンやタブレット、音楽プレーヤーとワイヤレスで接続でき、スマートフォンから気軽に音楽をオーディオシステムで楽しめます。
国際標準の無線通信の規格なので、基本対応機器なら何でもつながる。有効範囲はおよそ10m以内と言われています。
Bluetoothはクラス、プロファイル、バージョン、コーデック等があります。表記の意味合いは大体以下の感じですので、ざっくり理解してれば問題ないです。
- プロファイル
- A2DP、AVRCP 音楽再生、オーディオ操作用
- クラス
- 通信距離と出力の目安。クラス1~3まであり。1が最もいいです
- コーデック
- 最低限SBCであれば音楽は再生できます。
- AAC、aptX、LDACなど様々な規格があります。
- aptX HDやLDACは最大24bit / 96kHzに対応した高音質コーデック。
- バージョン
- 最新はBluetooth5世代ですが、距離や速度の進化が主で音質に変化はないのなのでVer.4.0以上であればいいです。
Airplay
ビデオ、写真、音楽をアップル製のデバイスからアンプ、スマートテレビ、スピーカーにストリーミングできるサービスです。再生可能な音楽形式は最大48kHz/16bit。Apple musicに24ビット/192kHzのようなハイレゾ音源はありますがAirplayはのハイレゾロスレス音源には対応してないので注意しましょう。
あくまで音楽と映像再生専用です。一部再生できない音もありますので注意。
Wi-Fiなどネットワーク機能と対応ストリーミングサービス
Wi-Fi機能があれば場所に関係なくネットワークに接続できますので、インターネットラジオやNASを使ったネットワーク再生、Amazon musicなどのストリーミング再生を設置場所を気にせず楽しむことができます。
特に最近はストリーミング再生が主流なので自分の使っているサービスがあるのかも重要です。
他にもTIDALやQobuzなど高音質なハイレゾロスレス音楽ストリーミングサービスもあります。こちらはネットワークプレーヤーなどに搭載されています。
入力端子を確認
アナログ入力
RCA入力端子
CDプレーヤーやネットワークプレーヤー、D/Aコンバーターからの入力に使用される端子でRCAピンジャックなど呼ばれます。伝送方式はアンバランス伝送となります。
アンプには必ずついていますが、機種により系統数が違いますので手持ちの接続機器を確認しよう。
XLR入力端子
高級機に多く搭載されているのがXLR端子です。伝送方式はバランス伝送となります。
バランス伝送は、同相ノイズ除去の仕組みによりノイズを除去できるメリットがあります。
デジタル入力
デジタル音源を入力するのに必要な端子です。通常CDプレーヤーで音楽再生する分にはアナログ入力だけあれば問題ないのですが、TVやパソコンと接続する用途が増え、必要とされることが多くなりました。
光デジタル端子(OPTICAL)
デジタルオーディオのインターフェイスである S/PDIFの光通信の規格。オプティカル(OPTICAL)と呼ばれるデジタル音声信号を伝送する端子。
TVやゲーム機などCDプレーヤーなどの製品の音をデジタル信号のまま、アンプなどに繋げる際に必要になります。 ケーブルは光ファイバーを使用しているのが特徴です。
角形コネクタと、丸型コネクタがあります。オーディオ機器は角型が多いですね。変換アダプタもありますので刺さらない場合はアダプタを使いましょう。
同軸デジタル端子(COAXIAL)
光デジタル端子と同じくデジタル端子の一つで、S/PDIFのメタル通信の規格で同軸デジタル(COAXIAL)と呼ばれます。
50Ωや75Ωなど、特性インピーダンスが設定されており、見た目的にはRCAケーブルと似ています、ハイエンド機器に多い端子です。
USB端子
皆さんがよく目にするUSB端子もデジタル入力用に搭載されているものがあります。オーディオ機器は主にUSB-AもしくはUSB-Bが多いです。
USBメモリーを接続してメモリー内の音楽データを再生したり、パソコンとUSB-Bで接続する端子です。
同軸デジタル、光デジタルに比べると再生可能なサンプリング周波数が高い傾向。でも光デジタルと同軸デジタルはあるけどUSBはないとかは結構あります。
Phono端子
「PHONO IN」と表記され、レコードプレーヤーを接続するための端子です。
レコードの音声信号は微弱すぎるため、フォノコライザーがないとスピーカーで音を出すことができません。
フォノコライザーはレコードの微弱な出力の増幅と、記録された音を復元する機能です。
なのでレコードプレイヤーを使用する場合は必ずこの端子を確認しましょう。
「PHONO IN」があるということはフォノコライザーがあるという認識でいいです。プレイヤーかアンプどちらかにフォノコライザーがあればいい。
出力端子を確認
アナログ出力
アナログ出力は、主に下記の用途に使われます。
- レコーダー等の録音機への出力
- サブウーファーへの出力
- ヘッドホン出力
低音を強化したい場合はサブウーファー出力が必要ですし、ヘッドホン出力があれば夜間の視聴にも音量を気にせず楽しむことができます。
ヘッドホン出力はPHONESとか表記され、サブウーファー出力はプリアウトと書かれていることが多いですね。大体ヘッドホン出力を使用するとスピーカーから音は出なくなります。
ヘッドホンを使用する人は確認しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?意外と知らないことも、再確認できたこともあるかと思います。
特にオーディオをこれからはじめるにあたって参考になればと思います。
ステップアップにはD/Aコンバーターの専用機を導入し、より音質に特化したタイプを選んでいくのもいいか思います。
おススメのプリメインアンプは下記の記事からどうぞ
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