DolbyATOMOSやDTS:X対応のAVアンプを購入すると、イマーシブオーディオと言われる立体音響を体験したいと思いますよね!
でも通常トップスピーカーやハイトスピーカーなど天井埋込型やスピーカー自体を上部に設置しないと再現でない
賃貸ではなかなかハードルが高いよね
そこで同じ効果を得られ設置が簡単で注目を浴びているのがイネーブルドスピーカや
アップフィリングスピーカーと呼ばれるもの
スピーカーの上に置くだけで天井の反射を利用し、立体的な空間表現を体験できる
そこでDALIのアップフィリングにもなる、
7通りの使い方が可能なマルチスピーカー
DALI ALTECO C1を購入したのでレビューしていきます
結論
DALI ALTECO C1 はこんな人は買うべきでありオススメだ
- イネーブルドスピーカーやハイトスピーカーとして使う
- 店舗や家の上部に置きBGM用として使う
- マルチチャンネル、デスクトップ、フロント用など具体的な用途が決まってない人
なぜなら、用途が明確に決まってなくても
DALI ALTECO C1はDOWN、UPボタンでツイータの位相が180度反転し音の角度を下向きに変えられる
ハイト、イネーブルド、ニアフィールドなどとにかく多彩な使い方ができ、柔軟にその人に対応できるからだ
また、再生周波数帯域も通常のスピーカーに近いので、イネーブルドスピーカーとしてだけでなくデスクトップオーディオのような、ニアフィールドとしても利用できるので利便性が高い
ただAmazonや楽天は謎の値段高騰があるので、ヨドバシ.comとかもご覧ください。
ただ、言い換えればデスクトップオーディオとしてやフロントスピーカーに使うと明確に目的がある人はよりレンジが広く低域も豊かなDALI OBERON1を購入した方がいいと思う
※DALIは2022年2月1日より価格改定し ALTECO C1は約1万円の値上げになりました
ではもう少し詳しく見ていきましょう
Dolbyイネーブルドとはなにか?
まずさっきから出てくるイネーブルドスピーカーってなんなん?って思う人もいるはず。
Dolby AtmosやDTS:Xのような、3次元的に高さ表現を加えた音場を再現するには
- トップスピーカー
- ハイトスピーカー
など物理的に高い位置にスピーカーを設置する必要があった
そのためには天井埋込などが必要で、賃貸住宅にはとても難しい
そこでスピーカーの上に置いて天井の反射を
利用し同じ効果を再現するのが
ドルビーイネーブルドスピーカー
設置性が飛躍的によくなり、ドルビーアトモスなどが気軽に体験できるようになった
Dolbyイネーブルドスピーカーってドルビーアトモススピーカーとも呼ばれ色々なメーカーが出してるよね
イネーブルドスピーカーの効果
でもほんとに天井の反射で音なんか感じられるのか?これはだれしも思うこと
これには正直イネーブルドスピーカーより物理的に高い位置に置いた、ハイトスピーカーにした方がより3次元的な空間は感じた
イネーブルドスピーカーってそこまで大きな音量でもなってないし、バンバン低音出すわけではないので分かりにくいのもある。
ただ、じゃあいらないかというと
イネーブルドスピーカーをONOFF繰り返すと確実あった方が立体感はある
なのでもし設置できるなら物理的に高い所につけやすい、DALI FAZON MIKROを選ぶのもありかもしれない。
Dolby Atmos/DTS:Xを体験するなら、AVアンプも当然対応している必要がある。
オススメはマランツNR1711と
DENON AVR-X2700Hだ
外観やスペック
スペックから普通のイネーブルドスピーカーとの違いを見る
イネーブルドスピーカーで同じような価格帯のKlipsch R-41SAと比較する。
R-41SA は Dolby Atmos のスペック準拠なので記載はないが、180~20/000 Hzのような周波数特性が多い。
なぜならイネーブルドスピーカーは中高音を専門とし低い音はサブウーファーなどに任せるため
ALTECO C1は周波数特性は、同社のSPEKTOR VOKALに似てる確かに低域は少し弱く緩い
ALTECO C1 | Klipsch R-41SA | |
周波数特性(±3dB) | 74~25,000Hz | Dolby Atmos®スペックに準拠 |
感度(2.83V/1m) | 83.0dB | Dolby Atmos®スペックに準拠 |
インピーダンス | 6Ω | 8 Ω |
推奨アンプ出力 | 40~100W | 50W / 100W |
クロスオーバー周波数 | 2.100Hz(2WAY) | クロスオーバー周波数 4,237 Hz |
ツィーター | 21mmソフト・ドーム | ツイーター 2.54 cm アルミニウムLTSツイーター |
ミッドレンジ/ウーハー | 115mmウッド・ファイバー・コーン | 10.16 cm IMGウーファー |
エンクロージャー・タイプ | 密閉型 | 密閉型 |
ターミナル | プッシュ式 | バナナプラグ対応ネジ式 |
サイズ | 高さ265mm× 幅160mm×奥行200mm | 高さ180mmx幅146mm x 奥行331mm |
重量 | 2.9kg | 質量 2.7 kg |
クロスオーバー周波数もイネーブルドスピーカーは高めで、ALTECO C1は普通のスピーカーと変わらない。イネーブルドスピーカーは役割が明確なのがわかる
ALTECO C1はイネーブルドスピーカーではない
そもそもアップフィリング・スピーカーと呼び
イネーブルドスピーカーとは名乗ってない。でもやってることは一緒でフロントスピーカーに乗せて天井の反射を利用することで三次元空間を生み出す
なんでイネーブルドスピーカーってなのらないの?
名乗るには再生周波数帯域、出力音圧レベルを、Dolby Atmosスペックに準拠してる必要がある。そうするとALTECO C1の求めるマルチ・多目的な使い方ができないから
イネーブルドスピーカはイネーブルドでしか使えない、環境を変えたら不要になってしまう。
フロントスピーカーやニアフィールドスピーカーとしても使えるようにしたかった。これがスペックからみる最大の違い
外観を見ていく
前から見るとこんな感じで、通常のスピーカーを斜めに切り落としたような形をしています。
この状態だとツイーターやウーファーは斜め上を向いています。
横から見ると結構傾斜がついているのがわかります。
外形寸法はH265×W160×D200と
イネーブルドスピーカーとしてみると大きいサイズで、DALI OBERON5の上に置くとピッタリ図ったように収まります(笑)
底面はターミナルがあります。ターミナルは
プッシュ式でバナナプラグやY端子は使えないけど個人的にはネジ締めるより楽。
背面には壁取付用の穴が開いています。金具は何もないので別途用意する必要があり。
壁美人で壁掛けにしたい
スピーカーの壁掛けの方法はこちらから!
バスレフポートはない密閉型なので、より壁に寄せれるけど反射で低音を増強できない
サランネットを外すとこんな感じに。他のイネーブルドスピーカーにはないUP、DOWNスイッチがあります。これはツイーターの位相を反転させるもの。
音の出る角度が違うくらいに思ってるといい。使うのはリアハイトのときくらいだけかな。
ALTECO C1の7通りの使い方
冒頭でも話した通り、ALTECO C1は7つの多彩な使い方が可能。具体的には下記の7つ
- アップフィリング・スピーカー
- イネーブルドスピーカー
- フロント・ハイトスピーカー
- フロントスピーカー上部
- フロント・ワイドスピーカー
- 正面方向に横向き
- サラウンド用サイドスピーカー
- 横方向に取り付け
- サラウンドバック、リアハイトス
- 後方、後方上部
- フロントスピーカー
- 正面
- ニアフィールドスピーカー
- デスクトップオーディオ
実際にはこんなに使わない(笑)アップフィリングやハイト、ニアフィールドが多いのかな
フロントスピーカーとして使ってみる
ちょっと紹介するとフロントスピーカーにも使えなくもない。
こんな感じでRoonでTIDAL音源を再生してみると、中高域が聞きやすくなめらかで低音は控えめだけどそこまで見劣りしない。正直フロントスピーカーでも全然ありかもしれない。
Roon+TIDALで高音質になってるからかもしれないけど、スペックではわからないオーディオの面白い所
デスクトップオーディオとして
デスクトップオーディオとして、
ニアフィールドに使うとより聞きやすく、意外と低域不足には感じない
バスレフではないので限界まで端に寄せれるので机が広くなる
この時のMODEはUPのまま、DOWNにしても意外と聞けてしまう
ただし真下にスピーカーターミナルが来るので、インシュレーターで浮かす必要がある
まとめ
いかがでしたか?
DALI ALTECO C1はマルチの名の通り色々な使い方ができ、映画再生にはアップフィリングやハイトスピーカーとして、音楽再生にフロントスピーカーやデスクトップスピーカーとして長く活躍できるとても素晴らしい商品。
マルチな使い方を高い水準で体験でき、決して器用貧乏になってない新しいオーディオのジャンルを
開いていってくれるでしょう~それではまた~
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