カナダのオーディオブランド【paradigm】の入門機スピーカーのMONITOR SE ATOM
5万円台とは思えない高い解像度と空間表現力で、元気のいい軽快なスピーカーです。10万円以下で高音質なスピーカーを探している人にぜひおすすめです。
初めてのスピーカーにも、サブシステムにも最適
paradigmとは
Paradigmは、カナダのトロント郊外が本社で、1982年より革新的なデザイン、最先端の素材の採用、社内での一貫生産を行っています。
スピーカーメーカーとして38年もの歴史を持ち、現在では、北米第3位の販売実績を誇ります。
ベリリウム振動板を使った、パラダイムの特許技術 PPA™(Perforated Phase-Aligning) 音響レンズを使用し、中でもFounderシリーズは数々の賞を受賞しています。
スピーカーラインナップ
- フラッグシップ Persona
- プレミアム Founder
- ミドルクラス PREMIER
- エントリー MONITOR SE
数百万円するPersonaシリーズから5万円台のMONITOR SEまで幅広い価格帯を取り扱っています。
MONITOR SEはエントリークラスとは言え、その設計は革新的な素材や特許取得済みのオーディオ技術が数多く採用されています。
paradigm MONITOR SE ATOMの外観やスペック
MONITOR SE ATOMはMONITOR SEシリーズの唯一のブックシェルフの2ウェイ・バスレフ型となっています。
3ウェイ・バスレフ型(トールボーイ)
- MONITOR SE 8000F
- MONITOR SE 6000F
- MONITOR SE 3000F
2ウェイ・バスレフ(センタースピーカー)
- MONITOR SE 2000C
2ウェイ・バスレフ型(ブックシェルフ)
- MONITOR SE ATOM
ツイーターには上位モデルと同じ特許技術の音響レンズが使用されています。
見た目も美しいですが、位相プラグとして機能し、広範囲の位相のずれた周波数をブロックすることで、サウンドに色をつけることなく出力を向上させ、滑らかにします。
金属ツイーターによくみられるキンキンさはありません。
キャビネットはハイグロス・ホワイトまたはマット・ブラック仕上げ。ホワイトは艶感が特にありリビングに映えそうです。
今回紹介するのはハイグロス・ホワイトになります。
外径寸法はH32cm×W18cm×D27cmと、一般的なブックシェルフサイズより少し大きい。奥行もあるので小さいデスク上だと少し大きく感じるでしょう。
光沢感はあるのですが、細かく近いとこで確認すると外装は少し値段なりという感じがします。
特にホワイトは角の粗さが多少目立ちます。
サランネットは差し込み式で、マグネット式ではありません。
ウーファーは140mmのポリプロピレンコーンを使っていて、振動が吸収されやすく共振が収まりやすくなれいますので、音の立ち上がりや音のキレがよく感じます。
似たような価格帯のDALI OBERON1に比べるとウーファーが大きくより低域が強いです。私は抑えるために綿を詰めてます。多少ドンシャリ感は感じます。
背面はバスレフポートとスピーカー端子があります。
スピーカー端子はシングルとなっていて、バナナプラグやY端子にも対応しています。
ユニット構成 | 2ウェイ・バスレフ型 |
ツィーター | PPA™付 25mm X-PAL™メタルドーム |
ウーファー(ミッド・バス) | 140mm ポリプロピレンコーン |
最低周波数(DIN) | 45Hz |
周波数特性 | 61Hz – 21kHz |
感度 | 89dB |
推奨アンプ出力 | 15-100W |
インピーダンス | 8Ω |
外径寸法(H×W×D cm) | 32cm×18cm×27cm |
質量(kg) | 5.4kg |
カラー | マット・ブラック グロス・ホワイト |
paradigm MONITOR SE ATOMのおすすめ組合せ
今回は一般的な部屋で、サブシステムや初めての本格オーディオシステムとして現実的な価格帯の組合せで視聴しました。
合計で約11万円
ARCAM SOLO UNOはネットワークアンプなので、この二つの組合せだけで音楽が聴けます。AppleMusicをAirplayで再生したり、roonで高音質再生も可能です。CDは聞かないでストリーミング再生中心の方に特におすすめです。
【レビュー】ARCAM SOLO UNO Roon Ready対応おすすめアンプ内蔵ストリーミングプレーヤーの記事で詳しく紹介していますのでご覧ください。
それなりの音量でも、小音量再生でも破綻することなく聞くことができます。音色も特に癖がないので名前の通りモニターライクです。
低域強めなので、オーディオにもAV用途にもおすすめですね。
もう少し柔らかく、優しい音が好きな人はDALIのOBERON1がおすすめです。同じような価格帯なのでこの二つで悩む人も多いはず。
まとめ
【paradigm】の入門機スピーカー、MONITOR SE ATOMは5万円という価格からはびっくりするほどの高音質で、初めてのスピーカーやサブシステムにとても最適です。
低域強めで多少ドンシャリ気味ですが、独自の金属ツイーターのおかげで耳に刺さることなく明瞭に聞くことができます。
PersonaやFounderシリーズで培った技術はさすがparadigmですね。
ほかにも10万円以下のおすすめのスピーカーは【初心者にもステップアップにも】10万円以下の高音質なおすすめスピーカー8選!で紹介していますのでご覧ください。
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