Nintendo SwitchやPS4、5でもっと迫力のある音で遊びたい…
イヤホンジャックからではなく、USB出力や光・同軸などのデジタル出力でアンプやD/Aコンバーターへ送るのが最も高音質ですが、ゲーム機には光・同軸のような使い勝手のいいデジタル出力がないものが多いです。
ちょっと前のプレステ4とかにはあった。slimになってなくなった。Nintendo Switchにはそもそもない。
なぜUSBで出力しないの?
USB出力だと入力側のテレビやサウンドバー、アンプなどが対応してない事があるからです。
そんなときに役立つのが
D/DンバーターでいわゆるDDCです。
USBでデジタル音声信号を出力し、同じデジタル信号の光などに変換してあげれば、入力機器を機器に応じて使い方を変える事が出来て便利です。
でも高いんでしょう?
そう、良質な本格D/Dコンバーターは高価。そこで今回は5,000円以下で買えるFX-AUDIO FX-D03J+ game editionを紹介します。
USBに接続するだけで最大24bit/192kHzで
- 同軸(COAXIAL)
- 光(OPTICAL)
に変換し同時出力可能でバスパワー駆動なので電源もいらない優れもの。
格安だけど実際どうなの!?USBを光・同軸に変換したい!って人はぜひ見ていってください。
ゲーム機はUSBかAUX出力端子しかないことが多い
PS4やNintendo Switchなどゲーム機のほとんどは、USB出力とAUX出力端子しかないことが多い。
USB出力 | AUX出力 | 光デジタル | USB-C | |
---|---|---|---|---|
PS4 slim | 〇 | 〇 | × | × |
PS4 pro | 〇 | 〇 | × | × |
Switch(ドック時) | 〇 | 〇 | × | × |
PS5 | 〇 | × | × | 〇 |
Xbox Series X | 〇 | × | × | × |
最近はもうAUX出力もなくなってきてる。
となると音声信号を出力する方法は以下の4つ。
- USB出力でUSBDACへデジタル出力
- AUX端子でアナログ出力
- HDMI分離機でデジタル音声を別に出力
- USBからD/Dコンバーターで光や同軸に変換し出力
USB端子からUSBDACへデジタル出力
最も高音質な方法の一つがUSBポートからデジタル出力する方法。どのゲーム機にも必ずUSBポートはありますので使い勝手はよさそうですが、問題はその入力先にはUSBDACが必要な事。
USBDACを持っている人はいいけど、サウンドバーやテレビには直接は繋げない。テレビのUSBポートはストレージ接続が主。
サウンドバーはこのような端子類が多く、USB入力ポートはありません。HDMIポートを使えばいいのですがHDMI入力が少ないと持っているゲーム機やレコーダーなど全部をまかなうことはできないかもしれません。
特に私のようにモニターに直接HDMIケーブルで接続してしまうと、モニターから音声を出力できないかったり、できてもイヤホンジャックからの出力なのでめちゃくちゃ音がわるくなる。
AUX端子からアナログ出力
もっとも簡単で安価なのが、AUX端子からのアナログ出力で音を出す方法。
いわゆるイヤホンジャックから3.5mmのステレオミニプラグケーブルで音を取りだします
もっとも簡単で安価ですが任天堂スイッチ内部でアナログ変換するので、音はあまりよくありません。
難しいのは嫌いな方や、できるだけ安く音が出せればいい人にはおすすめです。
ミニプラグからRCA変換ケーブルを使えば、アンプやアクティブスピーカーに直接接続も可能です。
HDMI分離機でデジタル音声を別に出力
USB出力と同じデジタル出力ですが、途中で映像と音声を分離して別々に出力する方法です。
デジタル信号のまま分離しますので、音質の劣化はAUX端子からのアナログ出力よりは少なく、安価なのが特徴です。デメリットは
- ACアダプタの電源が必要
- 映像処理もさせるので映像処理の不具合も出る可能性がある
- HDMIケーブルが2本必要
電源が必要な時点で、バスパワー駆動のFX-AUDIO- FX-D03J+の方がやはり有利です。
また映像処理も含むので映像が映らなくなるなどの場合は、映像も音も出せなくなる。
HDMIの出力が4K30Hzと少ない物も多いのもデメリット。ノイズや映像の事を考えると最初から映像と音は別に出力した方が良い。
USBからD/Dコンバーターで光や同軸に変換し出力
もっとも音質が良いのがD/Dコンバーター
いわゆるDDCを使いデジタル変換し、出力する方法。
値段がピンキリで高いのもあるのがネックですが、用途で選べば安い物でも問題ありません。
今回はNintendo Switchからのデジタル出力を試みましたが、結論から言うFX-AUDIO- FX-D03J+は格安ですが光や同軸変換は全然問題なし。
純粋にピュアオーディオ用途では心もとないですが、ゲームの音楽を出力する分には問題なし。ただ注意することもあります。
光ケーブルや、同軸ケーブルは同梱していませんので別途購入しましょう。それではもう少し詳しく紹介していきます。
FX-AUDIO- FX-D03J+の使い方やメリット
バスパワー駆動で、小型なのでどこにでも置ける
メリットの一つはバスパワー駆動で小型であること。
幅40mm×奥行き81mm×高さ25mmなのでswitchのコントローラーほどの大きさです。
デジタル入力 | USB TypeB端子 USB1.1/2.0対応 USBAudioClass1.0/2.0対応 |
デジタル出力 | 同軸デジタル音声出力(COAXIAL) 光デジタル音声入力(角型) |
対応フォーマット | PCM(ステレオ2ch) 最大 24bit 192kHz |
オーディオコントローラ IC | C-Media製 CM6642 |
サイズ | 幅40mm×奥行き81mm ×高さ25mm(突起部を除く) |
付属品 | 説明書のみ |
重量 | 90g |
重さも90gなので持ち運ぶことも可能
また、バスパワー駆動であることから、別途電源が必要ないのでUSBをゲーム機やスマホ等に挿すだけで使用することができます。ドライバーも不要。
またデジタル入力がUSB-Bの為、オーディオ入力として使いやすい。
オーディオ用のUSBケーブルはUSB-Bが多い
側面にはUSB-Bの入力端子
もう一方にはデジタル出力である光、同軸出力があります。
USBケーブルや光、同軸ケーブルは同梱されていませんので別途用意しましょう。
5000円を切る圧倒的な安さ
FX-AUDIO- FX-D03J+はD/Dコンバーターとして破格の安さで、ちょっと試してみたい人やとりあえずデジタル変換して手持ちの機器とつなげたい人に最適です。
小型で格安のD/Aコンバーターは結構ありますが、アナログ変換しないD/Dコンバーターで小型・格安はあまりない。
手持ちのD/Aコンバーターを使いたいから、D/D変換してくれるだけでいいって人に最適。それでいては金属製の筐体なので剛性はあります。
iFi AudioのZEN One SignatureはD/Dコンバーターとしてもオススメです。少し高価ですが音質はかなりいいです。
小型DACのおすすめ! ifi audio zen one signatureをレビュー!の記事で詳しく紹介していますのでご覧ください。
ハイレゾデーター(24bit/192kHz)に対応
FX-D03J+はハイレゾデーター(24bit/192kHz)までに対応していますので、ゲーム機のデジタル出力だけでなくオーディオ用途としても使えます。
特にAmazonmusicHDなどを使うとATOMOS音源がありますのかで注意
またPS4などのゲーム機側でオーディオ出力がPCM以外も選べますので、使う場合は必ずPCMにしましょう。
カメラアダプタでiPhoneとの接続も可能
iPhone専用のカメラアダプタを使えば、iPhoneからの音楽再生も可能です。
Apple musicで16bit44.1kHzのALACで動作しています。
同じようにAmazonmusicでも再生してみました。24bit/44.1kHzで再生されていますがこちらは少しノイズが入ります。
横にスライドするとDolbyATOMOS 信号があったりするので注意。試しにするとめっちゃノイズが入ります。
今流行りのroonのモバイルアプリroon arcでも再生ができています。
とりあえずよく使うストリーミング音源でひと通り無事再生できました。
FX-AUDIO- FX-D03J+デメリット
格安でハイレゾ対応のDDCでとても使い勝手がいいのですが、以下の3つのデメリットがあります。
- DACチップ搭載機と相性(音途切れ)がある。
- モバイルOS搭載機器は動作保証対象外
- 可変出力しかできない
DACチップ搭載機と相性(音途切れ)がある
FX-AUDIO- FX-D03J+はデジタル→デジタル変換なのでその先に内蔵型や別置き型のUSBDACが必要です。
このUSBDACにはDACチップが搭載されているのですが、その種類により音が途切れるなど相性問題が報告されています。
ESS社のDACチップは多いのでこれは注意が必要です。私のifi audioのZENシリーズのDACはバーブラウン製なの問題ありませんでした。
格安DACで相性問題のないZENDACはおススメです。
【レビュー】ifi audio ZENDAC 初心者にもオススメなハイレゾ対応のハイコスパDAC!の記事で紹介しています。
モバイルOS搭載機器は動作保証対象外
要するにandroidやiosなどを搭載したスマホ、タブレットの事ですね。基本的には動作保証対象外ですが例外もあります。
iPhone6/iPhoneSE/iPhoneXR/iPhoneXに関してはカメラアダプタでの接続による動作確認がなされています。
ちなみに私はiPhone12miniをUSBカメラアダプタで接続しましたが、問題なく使えましたのでお持ちのスマホ等で試してみてください。
可変出力しかできない
通常デジタル出力の場合は、出力側での音量操作はできなくなり、固定出力されるのですがこの装置を介しても出力側でも音量操作できてしまいます。
イメージ的にはWindowsで言うところのカーネルミキサーを通っているイメージ。排他モードの様にバイパスできてないように感じます。
なので音量操作が難しく、本体側MAXでアンプ側で音量調整してた場合、FX-AUDIO- FX-D03J+を外したら爆音になってしまします。
【まとめ】FX-AUDIO- FX-D03J+はこんな使い方におすすめ
FX-AUDIO- FX-D03J+はハイレゾ対応のコスパ抜群のDDC。さすがに本格オーディオ用のDDCにはかないませんが用途を考えて使えば、こんなに便利で安い物はないです。
本格オーディオの一部として使うとボトルネックになってグレードダウンしますので、あくまでゲーム機からのサウンドやとりあえず接続したい場合など安くておススメです。
本格オーディオで使うならこちらをおススメします。
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