iFi audio がエントリーに位置付ける
ZENシリーズの新機種である
ネットワークストリーマーの「ZEN Stream」を2021年10月15日に発売した。市場想定価格は49,500円(税込)。
群雄割拠のネットワークプレーヤー界に
彗星のごとく現れたこの商品はSpotifyやTIDALなど多彩なストリーミングサービスや話題のRoon Readyにも対応し低価格を実現した化け物だ。
今回はそんなネットワークプレーヤー
エントリー界の救世主
ネットワークストリーマーのZEN Streamを紹介していきます!果たしてその実力は?どのような人にむいているのか?
結論
まず第一にネットワークストリーマーの
「ZEN Stream」は\49,500という値段からは考えられない実力秘めている。
Wi-Fi接続でも、PCM32bit/384kHz
DSD11.2MHz(DSD256)に対応。
オープンソース・アーキテクチュアを採用しDLNAをサポートしてるので、様々な再生ソフトからネットワークを通じてNASやストリーミング音源を再生できる
排他モードから最適なものを選択できるのもいいよね
でもサービス自体が特殊なものが多く玄人向けであるのも事実
特筆すべきはRoon readyに
対応していること。
総合高音質再生ソフトであるRoonは
Roon ready対応機器と接続することで真価を発揮する。
この価格帯でRoon readyに
対応しているものはない。
話題のRoonにこの低価格でRoon Readyに対応したのは、ネットワークオーディオの敷居を下げ、より初心者でもRoonを体験しやすくなった。
さらに高音質のMQAに対応している
ストリーミングサービスTIDALからも
直接ストリーミング可能になっている
とはいえTIDAL契約はちょっと特殊な上
windowsアプリしかないので、結局はRoonとTIDALを連携し使用することになる。
この組み合わせが一番高音質なストリーミングの組み合わせなので、是非チャレンジしてみよう。
他には注意点もあるのでスペックや外観など詳しく見ていきましょう
実際に使ってみた感想はこちらからどうぞ、ややこしい設定も解説してます
外観やスペック
スペックを見ていこう
入力はネットワーク関係のみで、幅広いフォーマットとサンプリングレートに対応しているので困ることはない。
サイズも重量もなくPCオーディオにも最適
入力電圧 | DC 9V/1.8A-15V/0.8A |
入力 | Wi-Fi / LAN/ USB-HDDなどのストレージ |
対応フォーマット | PCM384kHz/32bit, DSD256 |
出力 | USB3.0-Aポートx2、S/PDIF同軸RCA |
消費電力 | 無信号 ~6W 最大 ~10W |
サイズ | 158 x 100 x 35mm |
本体重量 | 578g |
次に使い方や外観を見ていこう
外観はいたってシンプルでサイズも
非常にコンパクト。安っぽくなく剛性感があり、ZEN DACとほぼ同じで前面には電源ボタンとLEDインジケーター類が並んでいます。
オーディオフォーマットによりLEDの色が変わるのですが、同シリーズ同様わかりずらい。正直覚えられないので文字にしてほしい
LED | モード |
緑 | PCM 44.1/48/88.2/96kHz |
黄 | PCM 176.4/192/352.8/384kHz |
シアン | DSD 64/128 |
青 | DSD 256 |
OFF | 信号なし |
背面には接続端子類が並んでいます
入力ネットワークは有線LANと無線LANに対応し、出力がUSBとCoaxial両方に対応しているのはUSB入力を持たないDACを持っている人には嬉しい仕様。
S/PDIFは同軸専用で光ケーブルは対応していない
USB入力もオーディオはBが多いけどこれはUSB-Aなんだね。もう片方にはUSBストレージがつけれるのか
USBポートには
「Active Noise Cancellation II」
同軸デジタル出力には「iPurifier」を
搭載して歪みを除去している。
電源は9V/1.8A-15V/0.8AのACアダプターを接続する。同梱のACアダプタでもいいし、同社の iPower IIやiPower Eliteを使えばよりクリアな音質に変化する。なんなら電源要件さえ満たせば他社の電源でも問題ない。
排他モードセレクターでフォーマットに応じて最適化を行える
特徴の一つとして排他モードセレクターを搭載し、再生プラットフォーム、フォーマットに応じて最適化を行いパフォーマンスを引き上げることができる。
この赤枠の所がセレクターになっていて
ここで自分の使用しているフォーマットに合わせる。
特徴と注意点
機能とコスパ、音質などは非常に素晴らしく
値段的にエントリーモデルに位置されそうだが、実は初心者向けではなく玄人向け。機能を理解してないと思わぬ肩透かしを食らうので注意しよう。
ネットワークトランスポートでありプレイヤーではない
ネットワークトランスポートはCDトランスポートと同じで、D/A変換は行わずネットワーク情報を音楽情報に変換しデジタル出力するのみ
そんなの知ってるよって人は多いだろうけど、知らないとさらに余計な出費が必要になるの注意。
要するに再生には別途D/Aコンバーターが必要で、アクティブスピーカーを使わないかぎり当然アンプも必要になる
多彩なストリーミングサービスに対応だが・・・
多彩なストリーミングサービスに対応し
Roon readyもサポートするZEN STREAM。TIDALはMQAのストリーミングにも対応し高音質化には大注目のサービスだ。
実際に対応ストリーミングサービスを見ていこう
Spotifyはいいとして他はどうだろうか?
ネットワークオーディオをやっている人はわかるかもしれないが、正直他は初見殺しのように思える。
TIDALやqobuzはMQAなどの
高音質ストリーミングサービスとして注目を浴びているが、外国のサービスでTunnelBearなどのVPNアプリを使わないと契約すらできない。
QQ musicは中国の音楽サービスで正直需要が日本であるのかも不明。
amazon musicやapple musicには非対応
エントリー価格であるが玄人向けだなと思うのが、 amazon musicやapple musicには非対応なところ。
この価格帯のネットワークプレイヤーを選ぶ人は初心者が多く、amazon musicの利用者が多いと思うのだけど・・・
なぜAmazon musicに対応しなかったのか残念・・
それを聞くにはどうすれば?
Amazon musicとapple musicは、Airplayで聞くしかない。高音質ではないのでAmazon music利用者はZEN STREAMを選ぶ理由がなくなる可能性もある。
Amazon music利用者は
DENONのDNP-800NEを選んだ方が幸せかもしれない。
Bluesound Node 2iと比較
多少node 2iの方が高いが両機とも
Roon ready対応機で求めるものが近い。音質は試聴したところZEN STREAMの方がよく感じた。その他は正直Node 2iの方が使い勝手がいい。
コンセプトを絞って低価格、高音質を実現しつつ、Roon ready対応のZEN STREAMか、多彩な入出力やDAC搭載の利便性で全部入りのNode 2i。
値段差に価値を見出せるかがポイント。使っているストリーミングサービスで判断してもいいかもね
オススメのDAC
ネットワークトランスポートの
ZEN STREAMはDACが必須である。
そこでオススメのDACを紹介していく
ZEN DAC
やはり一番は同社のZENDAC。
二つ重ねるとサイズぴったしでデスク上でも邪魔にならない。MQAのフルデコードにも対応しTIDALとも相性がいい。
上位機種のZEN DAC Signature V2もオススメ。値段が上がる分よくなる上位互換
サウンドウォーリア SWD-DA15
同じくコンパクトDACとしてオススメ
MQAにはフルデコードに対応してないが、サンプリング周波数を操作もできアップサンプリング可能
まとめ
個人的にZEN STREAMにオススメな人はこんな人!
5万円以下でRoonReady対応機という価格破壊で大注目のZEN STREAM。
ちゃんと仕様を理解すればコスパのいいネットワークトランスポートとしてオススメです!
もっとこういう商品が増えれば敷居が下がり、色々な商品が増えていきそうで楽しみですね
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