「その魂を蘇らせるために」
聴覚上の生きた音を追い求める、神奈川県に本社を置くハイエンド・オーディオブランドであるSOULNOTE
今回はその中のプリメインアンプの
soulnote A-0を紹介していきます。
家庭での十分な普段使いである最大出力10W(8Ω)を基準に、小音量再生のクオリティに特化したプリメインアンプ。
普段あまり大きな音は出せない方やPCオーディオのようなニアフィールドには特におススメです!
A-0の音質は?
やっぱりもっとも気になるのは音質ですよね。
今回は同じような価格帯のNmode X-PW1からの買い替えを検討して試聴しました。小型なのでこちらもPCオーディオに最適です
試聴した環境は下記のようになってます
- DAC
- soundwarrior SWD-DA20
- アンプ
- soulnote A-0
- スピーカ
- dynaudio excite14
soulnote A-0の音質はX-PW-1に比べて、レンジは狭くなった感じがするのですがその分、重厚で中低音域が豊かに若干厚くなり、エネルギッシュさや躍動感が増しました
ここら辺が魂の熱い音といわれるゆえんなのか、一応カタログスペックでもX-PW1の方が周波数特性は広いけど、そこはあくまでカタログスペックなので
試聴したADELEのHelloとかサビの部分の壮大な雰囲気がすごい!
力強い押し出し感があるので、そういうボーカルのアーティストに向いているのでしょう
あと、エージングが最初からなされているのか、割と最初からいい音を出してくれますのですぐに音楽を楽しめるのはいいポイント。
外観を見ていく
旧型のsa1.0をベースに新デザインでリニューアルされいる。SOULNOTE 10周年記念モデルだけあって見た目はかなりいいです。
シルバーとブラックの2色展開で、どちらも前面に凹凸のラインがありいいアクセントで高級感がある。
ほこりが気になる人はシルバーがいいかも
正面にはすべての操作スイッチがあります。すべてが機械式の物理的スイッチなので、無骨な機械感が好きな人にはたまらない。
ヘッドホンジャックもあるのはいいね。
- 電源スイッチ 押して4秒間は音声が出力されない
- プリアウトスイッチ
- スピーカーへの出力は遮断されます
- セレクター
- 4つの入力ソースをを切り替えます
- 音量調節つまみ
- 無段階でなくカチカチと一定の所で止まる
- 音量が合わせやすい
- ゲインLOWスイッチ
- 押すことで14db音が小さくなる
- ヘッドホンに合わせて使い分ける
- ヘッドホンジャック
上から見ると排熱用の空気穴がある。思ったより奥行きがありニアフィールドが得意といえど、もう少し小さければもっと机に置きやすい
背面には接続部が並んでいます
左にはINPUTがあるのですが、
soulnote-A-0は入力が4つあるのが特徴
そしてバランス入力を2系統持ってるのも大きな特徴
CDプレーヤーやレコーダープレーヤーなど色々持ってる人にはいいですね。
スピーカー端子は大型の物がついてあり、安っぽさは感じません
nmodeのX-PW1とはだいぶサイズが異なってきます
右下にはプリアウトが2系統あります。プリアウトもヘッドホンも、スピーカー出力と同じ無帰還ディスクリートパワーアンプからダイレクトに出力されますので、プリアウトのクオリティも変わりません。
プリアウトにパワーアンプを繋いで、プリアンプとしても使うことができる
スペックを見ていく
せっかくなのでX-PW1と比較してみる。
スペック上高い方に赤文字にします
soulnote A-0 | X-PW-1 | |
出力 | 10W×2(8Ω) | 20W×1(8Ω) |
周波数特性 | 5Hz~350kHz | 10Hz~64kHz |
S/N比 | 115dB | 90dB |
消費電力 | 31W(J60065), 20W(アイドリング時) | 17W |
サイズ | 430(W)×109(H)×418(D)mm | 210 (W) ×67(H)×243(D)mm |
質量 | 8.0kg | 2.9kg |
金額 | 約98,000円~ | 約82,000円~ |
A-0の方が出力低いのに、実際はパワー不足は全然感じないのがすごい
X-PW1は二つ使ってステレオにして出力アップできる強みもあるよね
S/N比はsoulnoteが上でノイズがより少ないが、体感上に違いはあまりないと思う。特徴の違いまとめるとこんな感じです。
試聴したかぎり、スペック上の違いはあり
音質、音色は変化しますが
買い替えるほどのクオリティアップは感じられず費用対効果を考えると今回はそのままに。
両社とも高いレベルにあるので、値段の違いはあれど音の傾向の好み、入力数や設置スペースで選ぶといいかな、クオリティはほぼ同じ
soulnote A-0のメリット・デメリット
A-0のメリット・デメリットをまとめると
デメリットもデメリットらしいものではなく
サイズを許容できるかの問題で、許容できれば10万円以下のアンプではトップクラスの音質
サイズと音の傾向、自分の入力数を確認しよう
やはりこのサイズ感はデスクトップに置くときに悩むところ
奥行きもだいぶ違う。スパイクの設置方式がsoulnoteは3点で、電源部分に置くことでトランス振動をシャーシの外に逃がしやすくなる。
soulnote A-0に合わせるスピーカーは?相性はあるの?
nmodeと同じく空間表現が得意なアンプで、ニアフィールドで使う事も考慮するとブックシェルフタイプのスピーカーがおススメです。
相性というかメーカーがスピーカーのインピーダンスを8Ω以上としてるので、なるべく守った方がいいかと思います。
おススメはparadigmのMONITOR SE ATOM FTです
コラボモデルではなく通常タイプは少し安いので、こちらを選択するのもいいと思います
上位機種A-1との違い
上位機種であるA-1との違いも気になるところ。値段の違い以外でどう違うのか?
soulnote A-0 | soulnote A-1 | |
出力 | 10W×2(8Ω) | 80W×2(8Ω) ,120W×2 (4Ω) |
周波数特性 | 5Hz~350kHz | 3Hz~300kHz |
S/N比 | 115dB | 110dB |
消費電力 | 31W(J60065), 20W(アイドリング時) | 190W(J60065), 70W(アイドリング時) |
サイズ | 430(W)×109(H)×418(D)mm | 430(W)×109(H)×418(D)mm |
質量 | 8.0kg | 10kg |
金額 | 約98,000円~ | 約160,000円 |
やはり大きな違いは出力部分。スピーカーも4Ω~8Ω以上と、選択肢も広がりかなり出力が上がるので音量を上げ大型のスピーカーを鳴らすにはA-1を選ぶ方がいい
内部切替リレーはバランスアッテネーターになり、より透明感や立体感が増し、電源はハイスピード無帰還電源を採用しよりハイスピードでS/N比がます。
リモコンが付くのでリビングルームでの使用も楽になります。値段もだいぶ高くなるけど・・・
まとめ A-0はハイエンドなPCオーディオにオススメ
いかがでしたか?soulnote A-0の特徴をもう一度まとめると
さすがに同シリーズのA-1にはかないませんが、そもそも値段が違いすぎるので、10万円以下でハイエンドなアンプを探している人にはオススメですよ!
ヘッドホン端子もあるのでアンプ+ヘッドホンアンプをそろえるよりはコスパがいいです
スピーカーのインピーダンス8Ω以上にだけ気を付けよう
それではよいオーディオライフを~
コメント