「もっといい音で聴きたいなー、エントリークラスからのステップアップにおススメのプリメインアンプないかな?」
「スピーカーは決まったけど10万円くらいでプリメインアンプが決まらない、大きすぎるのも嫌だし…」
アンプ選びって難しいですよね、5万円くらいのエントリークラスを使用していると、どうせなら大きく音質が向上するようにしたい、かといってミドルクラスは10万円付近となかなか失敗できない価格。
特にアンプって音質や音の傾向も大事だけど、サイズや発熱量も大事だよね。収納スペースによっては熱対策もしないと行けなかったり、機器の配置を見直したりする場合も出てくる。
そこで今回は10万円付近のオススメ、進化する1bitプリメインアンプアンプの
Nmode「X-PM3」を紹介したいと思います。
1bitならではの空間表現、癖のない繊細でハイスピードな音は、気に入るとドハマりしちゃいます!
消費電力も、発熱量も少ないのでどこでも置けちゃうのも魅力的ですよ。
結論!小さくてもパワフル!1bitならではの空間表現とハイスピードを持つアンプ
まずNmodeの「X-PM3」は1bitアンプです。
1bitである代わりにサンプリング周波数を高くとれるので、高品質なアナログ音源に近い空気感をもたらすと言われています。
よく聞くDSDとかSACDが1bitデータ
音は主観によるところがおおいので何とも言えないですが、一般的には下記のように言われます。どちらがいいかは好み次第です。
マルチビットは高級機に多く確かに迫力があり重厚さがあります。
上記のような1bitの特徴が好きで、かつ省スペースなものを探してる人にはピッタリな商品。駆動力も申し分なく、ある程度大スピーカーでも問題なく鳴らせます
ACアダプタ駆動でハーフサイズなのでパワー不足では?と思いがちですが、全然そんなことは感じません。わたしはDALI OBERON5を使用していますが正直3割~4割くらいしかボリュームを出せてません。
よっぽど要求が高い能率の低い大型スピーカーなどじゃない限り問題ありません。
能率(感度)90dbくらいでアンプ出力50Wくらいは要求される感じですので、OBERON7はいいけどOBERON9はきつそうなイメージ。
1bitアンプならではの音の立ち上がりの速さ、情報量の多さ密度はたまりません。1bitアンプはノイズに弱いと聞きますが、各ノイズフィルターのおかげと、10周年モデル用に使われている、薄膜高分子積層コンデンサのおかげか全然気にはなりません。
薄膜高分子積層コンデンサは圧電効果によるノイズの発生が無く、AC印加による鳴きの発生が無い特徴を持っていて、音響機器の音質改善に一役かっています。
見てくださいこのシンプルですべての無駄をそぎ落した感じ。見た目も手触りもチープさを感じず、あなたの所有欲を満たすことでしょう。発熱量も少ないのでTVボードの中など設置場所には困りません。
ではもう少し詳しく紹介していきます。
X-PM3の外観やスペック
X-PM3のスペックを見てみよう
外観やスペックを上位と下位と見比べてみましょう。大きく違うのは以下の点。
X-PM3は
- アナログXLR入力x2がない
- 出力はX-PM7mk2ほどは高くないが、大型、低能率スピーカーじゃない限り問題なし
- 1bitサンプリングは11.2MHz
- 電源はACアダプタ
- サイズはハーフサイズ
- クロック入力がある
X-PW1Mk2 | X-PM3 | X-PM7mk2 | |
---|---|---|---|
アナログ入力 | RCAピンジャック | RCAピンジャックL/R (3系統) | RCAx3、XLRx2 |
クロック入力 | なし | 端子:BNCコネクター(75Ω終端) クロック周波数:5.6448、6.144 11.2896、12.288、22.5792 24.576MHz 信号レベル:5Vp-p | 端子:BNCコネクター(75Ω終端) クロック周波数:5.6448、6.144 11.2896、12.288、22.5792 24.576MHz 信号レベル:5Vp-p |
最大出力 | 20W×1(8Ω) 25W×1(6Ω) 32W×1(4Ω) | 18W×2(4Ω) 12.5W×2(8Ω) | 32Wx2(4Ω) 20Wx2(8Ω) |
1bitサンプリング | 5.6MHz | 11.2MHz | 24.5Mhz |
周波数特性 | 10Hz~64kHz | 10Hz~40kHz | 5Hz~90kHz |
サイズ | W210mm.H67mm.D243mm | W210×H62×D250mm | W420×H80×D360mm |
重量 | 2.9kg | 約2.3kg | 10.5Kg |
値段 | 8万円ほど | 12.5万~ほど | 29万円ほど |
値段も倍くらい違うのでX-PM7mk2だとオーバースペックだと思う人は、X-PM3がおススメ。スペックも値段に比例して上がっています。
なのでこの三機種の場合だと、下記の基準で選ぶといいと思います。
現在決められないことがサイズ以外にあるなら後で追加できる「X-PM3」がおススメ。
初期投資も少ないし、あとからクロック入力やアナログ電源ユニットで、スペックアップもさせやすい。
- ハーフサイズがいいのか
- 入力数はいくつ必要か?アナログ入力はいる?
- 自分のスピーカーを考えどのくらいのアンプ出力がいるのか?
- 将来クロック入力したりするか?
- リモコンはいるのか?
ちなみにデスクトップで使い入力数も1つでいい人はX-PW1もおすすめ
X-PM3はACアダプタ駆動、アナログ電源じゃないがキレやスピードは問題なし
X-PM3は重さはなんと約2.3kgでめちゃくちゃ軽いです。オーディオの常識を覆します、これはACアダプタ駆動だからもあるからですね。
ACアダプタなんて・・・ってオーディオ好きには言われますが、音質は全然問題ないです。より力ずよく、音の押し出し感が欲しい場合はX-PS3と言う、別売りのアナログ強化電源もあるので電源強化したい方は検討してみるのもいいかと
電源要件さえ満たせば他社電源ユニットでもOKです。サウンドウォーリアのアナログ強化電源のSWD-PS10でも問題なく動作しました。
15Vで1.2Aあれば問題ないみたいですね。値段が2.5万円くらい違うので考えるのもありですね。両方ともRコアトランスですし、とても似ています。何ならifi audioのiPower Eliteでもスペックだけならいけそう。ACアダプタの機器がいくつあるかで選びましょう。
SWD-PS10については別記事がありますのでご覧ください。
X-PM3のサイズ感や外観
X-PM3はそのサイズ感も売りなんです。コンパクトなのに高音質。フルサイズのDENONのPMA-800NEとはこんなに違います。約半分以下の大きさです。
このようにDENONのPMA-800NEの上にちょこんと乗ります。まるで親子亀のよう・・・・(笑)
比較で試聴したのですがDENONのPMA-800NEも素晴らしいです。デジタル入力があるのでDAコンバーターいらないですし、エントリークラスではかなりおすすめ。結構人気が高いです。
ほぼミドルクラスに近いエントリークラスだね、値段もそこまで安くはないし。
PMA-800NEは7.5kg。X-PM3は2.3kgなので全然違います。片手で楽に持てます。
同じNmode同士のハーフサイズで比べると、X-DU3とほぼ同じ。X-PW1やX-DU1より少し高さが高くなっています。
このようにTVボードに置いていても邪魔にならず設置性に優れています。
外観を見ていきましょう、前面はいたってシンプルです。左から電源スイッチ、SYNCランプ、アナログ入力切り替えボタン。右にはミュートを知らせるランプとボリューム操作ダイヤルですね。
SYNCランプはクロック同期してるときに点灯します。ランプ色は薄い白になっており夜でも眩しくありません。
背面を見ていきましょう。背面には以下の順で並んでいます。
- アナログ入力 RCAピンジャックL/Rが3系統
- クロック入力端子:BNCコネクター(75Ω終端)
- スピーカーターミナル
スピーカーターミナルはX-PW1に比べしっかりとしたものがついています。
外部クロック入力は六種類のサンプリング周波数に対応しています。
周波数を変えることによって音色の変化やクオリティアップを楽しめます。
入力3系統もCDプレーヤー、DAC,アナログプレーヤーと普通の人は十分足りるはず。
奥行きは同じハーフサイズのX-PW1より少し長く、高さも少し大きくなっています。それでもかなりコンパクトです。
後は当たり前で当り前じゃないことで
リモコンが付きます!(笑)
この手のプリメインアンプには、音質によくないという理由でリモコンがついてない機種も多いのです。
リモコンはX-CD3、X-CL3、X-DU3と同じハーフサイズシリーズ共通で使えますので非常に便利です。
より高音質にするためには
Fundamentalとのコラボでさらに高音質に「X-PM3FT」
ちなみに「X-PM3FT」というFundamental とのコラボタイプもあります。
Fundamental ブランドの持つさまざまな音質ノウハウを盛り込み、 高いS/N 比と広大なダイナミックレンジ、周波数特性、スピーカー駆動力および最大出力のアップを実現。
三次元音場表現力がかなり向上し値段差はありますがオススメ。
- ゲイン(増幅度)、およびボリュームインピーダンスの最適化
- ポストフィルターの定数、および部品の最適化
- 信号系部品 、 および配線材の高純度化
- Fundamental カスタムスリーブレスコンデンサーによる電源強化
- グラウンドの低インピーダンス化
- 上記の対策による残留ノイズの低減、および出力アップ
X-PM3からX-PM3FTへバージョンアップも可能です。費用は48,000円(税抜)販売店に聞いてみましょう。
Nmode マスタークロックジェネレータ「X-CL3」でさらに高音質に
1bitアンプを更に高音質にするスーパークロック出力搭載のマスタークロックジェネレータ。
一台でX-DU3へのマスタークロックの信号供給、1bitアンプ「X-PM3」へのスーパークロック信号の供給も同時に可能になります。
- 水晶発振器に日本製の高性能「OCXO」を搭載
- ダイレクト・デジタル・シンセサイザ(DDS)により多様なクロック周波数を⽣成。
- 外部から⼊⼒した 10MHz 基準信号からクロック⽣成も可能
音質向上にはかなり有効。しかし普通にオーディオ楽しむ場合には不要かも、上を目指したい人向け
アナログ強化電源 Nmode 「X-PS3」
アナログ強化電源でNmodeハーフサイズシリーズと同サイズで、1台でハーフサイズシリーズ4台に良質な安定化電源供給が可能。
音の厚み、低域の量感、押し出し感が増します。
低損失で音質の良いRコアトランスを採用、薄型で発熱量が少ないです。
電源に関する記事はこちらからどうぞ
X-DP7の高音質回路を踏襲しハーフサイズになった「X-DU3」
最近はデジタル音源も増えてきましたので、ネットワークプレイヤーやテレビの音声入力などにD/Aコンバーターを使う方も多いと思います。
そこでおすすめなのが同じNmodeの「X-DU3」。上位機種の高音質そのままにDAC機能のみに特化しハーフサイズを実現しました。
- DACはES9028を採用
- JPLAY モード、Bulk Pet に対応
- DSDは11.2MHz、PCMは768kHzに対応
- アップサンプリング機能搭載
- バランス出力装備
- 外部クロック入力装備。
X-PM3と組み合わせて使うと1bitアンプが得意なのクリアでナチュラルな空間表現が増します。
別記事でレビューしていますのでご覧ください。
まとめ:ハイエンドな小型プリメインアンプのオススメ
Nmode創業10周年モデル、進化する1bitプリメインアンプの「X-PM3」
ハーフサイズでACアダプタ駆動なのに、パワーと1bit特有のハイスピードを兼ね備え、空間表現が素晴らしい商品です。小型のハイエンドプリメインアンプの筆頭候補となると思います。
- メリット
- コンパクトなのに高音質!
- ハイスピードで情報量が多く密度の濃い再生音
- クロック入力、アナログ電源ユニットの導入で高音質化
- シンプルで操作がしやすい
- 後からクロックや電源ユニット追加していけるので初期の出費が安い。
- デメリット
- リモコンに電源の入り切りがない
- 大型、能率の低いスピーカーは十分に鳴らせない
- アナログ電源でなくACアダプタ駆動(音質はいい)
- 電源ユニット、クロック、と追加していくと上位機種と値段が近くなる。
進化するアンプと銘打ってますので、色々な同メーカーの製品でクオリティを上げられるのがメリットでありデメリットでもありますね。
全部そろえると上位機種並みに高くなるのが悩ましい。余裕があればさらに高音質な「X-PM3FT」を検討するのもありですよかなり音質アップしています。
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