高音質ストリーミングサービス【TIDAL】の始め方、日本での契約方法や音質を徹底解説

オーディオ
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手軽に下記のような高音質なストリーミング再生が体験できるサービスが増え、CDを音源とするよりデータ再生が多くなってきた人も多いと多みます。

よしか
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  • Amazon Music Unlimited
  • Apple music
  • TIDAL
  • qobuz

各社それぞれ、空間オーディオやDolby Atmos、360 Reality Audioなど没入型のサラウンドフォーマットにも対応し、ハイレゾと言われる96kHz/24bitなどのCDの情報量以上のロスレス音源を聞くことができます。

そんな中、データ再生のネットワークオーディオ、というジャンルの中で最も注目されているのが「TIDAL」

  • MQAを唯一ストリーミング再生できる
  • TIDAL connectによるシームレスな再生
  • 9000万曲と45万本の動画を扱う
  • 最大9,216kbpsの高いビットレート(24bit/192khz)

でも特殊すぎる契約方法のせいでなかなか踏み出せない…、なんせTIDALは2022年11月現在、日本ではサービスを提供してない為、普通にはアカウントが作れない。

よしか
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公式サイトが日本語に対応するなど、前々から日本に上陸するとは言われている

じゃあどうしたらできるの!?

この記事では日本でもアカウント契約できる方法や、気になる音質使い勝手を紹介していきます。これであなたも音楽の大海に飛び込みましょう!

この記事を読むことでわかること
  • TIDALってなに?
  • TIDALの契約方法、料金プランは?
  • 苦労に見合うだけの音質や使い勝手なのか
  • 設定の仕方

TIDALとは?

2014年にノルウェーの企業Aspiroによって立ち上げられた、サブスクリプションベースの音楽、ポッドキャスト、ビデオストリーミングサービスです。特徴は

  • 9000万曲と45万本の動画を扱う(広告なし)
  • MQAを唯一ストリーミング再生できる
  • Dolby Atmos、360 Reality Audioに対応
  • TIDAL ORIGINALというアーティストへのインタビューやドキュメント動画、イベント公開
  • ダウンロード、オフライン再生可能
  • TIDALConnectで複数デバイス間でシームレスな再生
よしか
よしか

HiFi Plusの会員は、アーティストへの直接報酬プログラムを利用でき、サブスクリプション月額料金の最大10%をトップストリームアーティストに割り当てるという面白い試みもあります。

TIDALのアーティストへの直接報酬プログラム
TIDALのアーティストへの直接報酬プログラム

まさに音楽ファンに向けたサービスですね。

よしか
よしか

アイドルなど、好きなアーティストを応援する気持ちがわかります。

音楽ストリーミング市場の中でアーティストやソングライターに支払うロイヤリティの割合が最も高いとも言われています。

またTIDAL RIGINGという、ブレイク間近の新進気鋭のアーティストを紹介したプレイリストやドキュメントビデオなども見ることができる一風変わったサービスもあります。

TIDAL Rising
TIDAL Rising

基本的にはTIDALは海外のサービスなので海外アーティストが多く、洋楽好きな人におすすめです。

しかし日本人アーティストの曲もTIDAL Masterというマスタリングスタジオでのサウンドと同じくらい解像度の、認証済みの音源も配信されていますので邦楽好きな方も楽しめます。

人気のadoの曲もTIDAL Masterで聞ける
人気のadoの曲もTIDAL Masterで聞ける
よしか
よしか

歌詞表示機能もちゃんと日本語で表示されます。

TIDALの料金プラン

TIDALの料金プランは以下の2つ。

HiFi
HiFi Plus
  • 月額9.99ドル
  • 最大1411 kbps(44.1kHz/16ビットでCD音質)
  • オフライン再生
  • 9000万曲以上、45万本以上の動画
  • 広告なしのオンデマンド再生
  • オフライン再生
  • TIDAL Connect
  • 視聴履歴を追跡・共有
  • 専門家が精選したプレイリスト
  • 月額19.99ドル(約2,000円)
  • 最大9216 kbps
  • オフライン再生
  • 9000万曲以上、45万本以上の動画
  • 広告なしのオンデマンド再生
  • オフライン再生
  • TIDAL Connect
  • 視聴履歴を追跡・共有
  • 専門家が精選したプレイリスト
  • Dolby Atmos
  • Sony 360 Reality Audio
  • MQA音源再生
  • アーティストへの直接報酬

おススメはMQAが再生でき、Dolby Atmos、360 Reality Audioなどの空間オーディオが再生できるHifi-Plusです。

月額金額は契約した国によって違います。私はカナダで契約し現在は月額2,173円。ハンガリーが1000円程度との情報なので、今から契約する人はハンガリーがいいかもです。

他のストリーミングサービスよりは高めですが、TIDALはもとより万人受けではなく、より音楽の世界に足を踏み入れたい、ネットワークオーディオをより高音質で楽しみたい人向けなので、ぜひTIDALHifi-plusを体験してみてほしいです。

無料体験期間もあります

よしか
よしか

特に再生ソフトroonを使ったMQAの高音質再生は、他社のストリーミング再生とは一線を画す良さです。

TIDALを日本からアカウントを作る方法

まずはアカウントを作成しないと当然サービスは受けられのですが、TIDALは現在日本でのサービスを提供していない(2022年11月現在)

え、じゃあ使えないの?

よしか
よしか

もっと簡単に言うと日本からではアカウントが作れない。かみ砕くと日本以外からではアカウントが作れるということ

自分が海外にいたり、海外の友人に頼めば作成できるがそんなことなかなかできない

なのでTunnelBearというフリーソフトを使って、疑似的に海外のIPアドレスからTIDALにアクセスする。これが方法なのだ

なんか怖いな~ちょっと不安

よしか
よしか

VPNアプリの中でもtunnelbearは、有名でユーザー500万人以上と多く、下記の点で優れている

  • プライバシーポリシー
  • 操作性
  • 自動更新しない
自動更新じゃないのがいいよね!
インストール概要
  1. TunnelBearで疑似的に海外のIPアドレスからTIDALにアクセス
  2. その状態でTIDALのアカウントを作成
  3. その後はもうTunnelBearいらないのでアカウントを削除し、TIDALへログイン
  4. TunnelBearのフリープランを選べばアカウント削除もいらない
  5. 自動更新でもないので普通にアンインストールすればOK

TunnelBearで疑似的に海外のIPアドレスからTIDALにアクセス

詳しく手順を追っていきましょう
まずはTunnelBearの公式サイトに飛びましょう

そしてGet TunnelBearをクリック

プランを選択する画面に代わります。とりあえず一時的なのでFreeプランで十分「Try for free」をクリックします

そしたら画面が切り替わり、自動的にダウンロードが開始します。「I Agree」が同意するという意味です

完了したらインストールをしていきます。右下のinstallをクリックしましょう

メールアドレスとパスワードを入力し「create」をクリックしアカウントを作成

画面が切り替わるので、そのまま右下のNextをクリック

赤枠をクリックし、任意の国のIPアドレスを取得します。現在は「カナダ」がいいということなのでカナダを選択し、左のアイコンをONにします

するとクマが潜っていき、カナダのIPアドレスで接続します。成功すると右下に[connected]のアイコンが出ます。この状態でTIDALの公式サイトに行きアカウントを作成します

契約が終えたら右上のONボタンをクリックしOFFにします。「Disconnected」と右下に出ればOK

ちなみにフリープランは無料で自動更新しないので解約は不必要、というか有料プランじゃない限り

解約の項目はでてきません。とりあえず必要なければ、アンインストールしましょう。

TIDALアカウント作成

それではTunnelBearで接続している状態で、公式サイトでアカウントを作っていきましょう

そして右上の「start Free Trial」をクリック

赤枠の中にメールアドレスを入力し
「Continue」をクリックする

自分のメールアドレスが表示されているのを確認し、パスワードを決めて入力します。2段目のパスワードはコピペでOK。青枠にチェックし「Sign Up」をクリック

プランが表示されますので、好きな方をクリックし「continue」をクリック。今回はHifiプランを選びました

値段は月/2,000円を超えるのですが、30日間の無料期間がありますのでTIDALの良さを知るためにはHifiプランをおススメ

ちなみにTIDALは国毎で月額料金が変わってきます。為替レートで実際に支払う金額も変動する

よしか
よしか

契約国ごとで再生可能なアーティストがあるようですが、あまり気にしなくても大丈夫無料期間を最大限活用しよう

TIDALの契約はクレジットカードが必要になります。情報を入力し、チェックを入れて「continue」をクリック。

継続しないのであれば無料期間が終わる前に忘れずに解約しよう

画面が切り替わるのでアプリをダウンロードしよう。これでアカウント作成完了です。次回のアプリの立ち上げにはTunnelBearは必要ありません、通常のインターネット回線で問題ないです

TIDALでMQAを聴くための設定、機器

TIDALと言えば最大の目玉は、TIDAL Mastersという96kHz/24bit等でのストリーミング配信。これを聴くためにMQAに対応した機器が必要になります。

オススメは一度にフルデコードに対応した機器です。手軽にPCオーディオでMQAを体験するには「ifi audio zen dac」がコスパよくおススメ

今回はパソコンで説明します。まずTIDALアプリを立ち上げログインします

パソコンにUSBケーブルでZENDACを接続します。するとこのように出力設定するか出てくるので「Yes,set as output」をクリックする

右下のスピーカーマークをクリックすると、このように認識されているのがわかります。さらに「more settings」をクリックすると詳細設定できます

  1. 排他モードのON、OFF
    • HifiとMaster音源のみに効果がある
  2. フォースボリューム
    • ボリュームを最大レベルに保ち、外部デバイスの出力を制御します。
  3. パススルーMQA
    • MQAのソフトウェアデコードを無効にします。
    • フルデコードできるDACに接続の時はON

レンダラータイプのUSBDACとかの場合は、ONじゃないとMQAデータが認識しないかもしれません

よしか
よしか

ZENDACだとフルデコードできるので、これらは全部OFFでもMQAデータを認識できます

次に値段が高いけれどおススメなのが
Bluesound NODE 2i

高音質コーデックMQAストリーミングのフルデコードに対応しています。VAULT 2iは、ハイレゾCDである、MQA-CDのリッピング/フルデコード再生が可能です。

これのいい所はネットワークプレーヤーであることで、先ほどのPC+USBDACの組み合わせが必要なくNODE 2i単体でMQAストリーミング再生が能なこと

よしか
よしか

BluOS コントロールアプリをスマホ等に入れることで手軽に再生可能

Bluesound NODE2iブラック/ワイヤレス・ミュージック・ストリーマー

TIDALのメリットデメリット

これはTIDALは万人受けではない、とお話しした通り向いているひと向かない人がはっきり分かれると思います。音質どこまで追い求めるかということや、音楽を深堀する探求心もあるが根本的に取り扱う音源の種類が全然ちがうから

メリット
デメリット
  • 豊富な洋楽のラインナップ
  • クレジット情報でアーティストや他の演奏者の情報もみれる
  • ハイレゾ音質で聴けてMQAデータなど高音質再生も可能
  • 邦楽が少ない
  • 日本語に対応してない
  • 導入までのアカウント作成関連がめんどくさい
  • TIDALアプリがIOSにはなくBluOS Controller やRoonを使用するしかない

洋楽8割、邦楽2割というような聴き方をする人には向いてるかもですね。ただアーティストのクレジットを深く知ることができるのは面白い

こんな感じで「いいピアノだな、他にどんな曲に携わってるのかな」みたいなことが、ワンクリックで検索できる。

圧倒的にめんどくさいのは日本語非対応の画面。何となくわかるけど毎回これを使うのはしんどい

邦楽も一応ちゃんとあるので探そうと右の検索窓から検索できるのだけど、日本語に非対応だからか邦楽アーテイストを日本語検索すると意味わからない検索をするもはやバグっているのか( ^ω^)・・・

こんな感じで正直使いもにならない検索機能、発売日などの年代もバラバラで整理されていないというと「宇多田ヒカル」ではだめで「utada」でてきたり「あいみょん」ではなく「aimyon」と入れなくては出てこなかったり、超絶めんどくさいうえに整理されていない。TIDALでは邦楽聴くのには向いていない

よしか
よしか

UIは洋楽だけに絞っても正直よくできてるかというとそうでもない、まあ普通

TIDALをより使いやすくする為に

前述したようにTIDALはUIや邦楽に関しての検索機能などは正直使いずらい、これを大きく解消できるのが総合音楽再生ソフトRoon

このようにRoonと連携することによりUIもスッキリし、検索機能や情報がタグ付けされ一気に管理しやすくなる。

そのうえでTIDAL単体で聞くより高音質になる。もはや使わない手はないのだけれどまた月額の金額がかかってしまうのでなんだか困る

よしか
よしか

Roonならiosのアプリあるしね

試してみたい人は無料期間もあるし試してみましょう。

総合音楽再生ソフト「Roon」を導入してみよう!設定や音質をレビューの記事で詳しく紹介しています。

TIDALにある日本人アーテイスト

じゃあ全然日本人アーテイストがないのかと言われるとそこそこある。検索機能さえしっかりしてればましなんだけどざっくり紹介します。最近のアーテイストだとこんな感じ

  • 優里
  • yoasobi
  • Eve
  • king Gmu
  • ado
  • 菅田将暉
  • あいみょん
  • vaundy
  • 川崎鷹也
  • tani yuuki
  • yama

頑張って探せば100人~150人くいそうだけど、「yama」とかだと「yamasaki」という一部でも反応しちゃうので大変。好きなアーティストを根気よく探してみよう

よしか
よしか

邦楽、洋楽まんべんなくあり、しっかり検索できる点ではAmazon prime musicHDやアップルミュージックのほうが優秀かな

TIDAL解約方法

試しに無料プランで使ってみて合わなかったら解約しましょう。自動更新になるので注意しましょう

アプリから赤枠の部分をクリックします

Webページが開きますので左上のsubscriptionをクリックします

赤枠のサブスクリプションをキャンセルを選択、分かりやすいように右クリックで日本語に翻訳をしましょう

右側のサブスクリプション停止ボタンクリックで解約できます

まとめ

ハイレゾストリーミングサービスの中で、高音質かつMQAという高音質データを再生できると聞いて体験してみました。

確かにPCオーディオやサブスクミュージックの高音質を目指すうえでは通るところだと思うのですが、どこまで追求できるのかによって費用対効果は変わる。

「好きなアーティストをいい音で聞きたい!」
「もっとアーティストの事を知りたい!」という人には向いてるでしょう。それではよいオーディオライフを!

  • TIDALのアカウント作成方法
    • TunnelBearで疑似的に海外のIPアドレスからTIDALにアクセス
    • その状態でTIDALのアカウントを作成
    • その後はもうTunnelBearいらないのでアカウントを削除し、TIDALへログイン
  • TIDALではHifi-plusプランを選ぼう
    • MQAデータのストリーミング再生が可能に
    • 値段は月/2,000円を超えるが30日間の無料期間がある
  • 高音質なMQAデータを聴くためには
    • TIDAL Mastersという96kHz/24bit等でのストリーミング配信再生にはこれを聴くためにMQAに対応した機器が必要
    • 最安値のオススメはZEN DACやNODE
  • 洋楽中心で邦楽はたまに聞くという人に向いている
  • Roonという再生ソフトと連携するとこで高音質になりUIや検索機能が使いやすくなる

コメント

  1. Kuni02 より:

    大変参考になる記事で、この記事に従ってハンガリーでtidal
    契約しようとしましたが、クレジットカードははじかれ、PayPalも弾かれてしまいました。。。マレーシアに変えようと熊さんをマレーシアに移しましたが、tidalにアクセスすると、ハンガリー通過のままで変わらず。ハードル高いです。。。

    • よしか よしか より:

      Kuni02さん。コメントありがとうございます。私はだいぶ前に契約して現在2,000円を超えてるので乗り換えようかと思っていたのですが、安いハンガリーではじかれるのは
      初耳なので、少し調べてみようと思います。2022年には日本に来るとのうわさで来ず、来年に期待ですね。

  2. Kuni02 より:

    安い国をさ迷い、ブラジルでpaypalでいけました!メールがポルトガル語だったので機械翻訳で読みました。

  3. よしか よしか より:

    Kuni02 さん マジですかー良かったです!聞くところによるとブラジル方面は100円なのか100$なのか激安の国があるとかないとか・・・以降に失敗すと嫌なのでなかなか踏み出せないです><:

  4. 鳩サブロー より:

    TIDALのiOSアプリ、ありますよ。日本のApp Storeには現れませんが。
    自分はiPhone 13 Pro Maxの1TB + TIDALアプリで、TIDALの楽曲をダウンロードしまくって、DAPとして使っています。そこいらのDAPよりもサクサク動くので便利です。
    最近は、Roon ARCと合わせて外でも好きな曲を楽しみ放題です。

    • よしか よしか より:

      鳩サブローさん コメントありがとうございます。そうなんですよね、日本のにはないですよね><:iPhone意外と優秀ですよね、DAPは荷物が増えるのと重いので苦手です。roon ARCいいですよね!しか設定のエラーで何回やっても治らず苦戦しています(笑)

      • 鳩サブロー より:

        TIDALのiOSアプリ、結構前に入れたのであまりよく思えていないのですが、国内からVPNを経由してもう一つ海外用のApple IDを作成して、そのアカウントのApp Storeからアプリをインストールした覚えがあります。
        自分も以前はDAPとDACにバランス接続のカスタムIEMを、などと面倒な組み合わせを持ち運んでいましたが、コロナ禍が来たら一気に面倒になって、しばらくiPhoneとワイヤレスイヤホンの組み合わせで済ませていましたが、ここのところはKZ(中華イヤホンブランド)のLightning-MMCXケーブルで、Campfire AudioのイヤホンをiPhoneに直差ししたら、とりあえず満足できる音にはなったので、主にTIDALのダウンロード音源を聴いています。
        今後もちょくちょくコメントさせていただくかと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

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