コンパクトかつ高機能で音質もいい
コスパ抜群な「iFi Audio」のZENシリーズ。
ZEN STREAMなど据え置きのネットワークオーディオ商品も大ヒットし勢いは増すばかり。
【レビュー】ifi audio ZEN STREAMを使ってみた結果!音質や使い方、設定方法を紹介!の記事ではその詳細を紹介しています。
そこで新たに上位機種のSignatureシリーズから誕生した、同軸、Bluetoothを追加した
オールインワンDAC
「ZEN One Signature」
機能を絞りより手軽に安くハイレゾを楽しめるように誕生した
「ZEN Air DAC」
しかしながらZENシリーズは、通常のZENDACや上位機種のZEN DAC Signature V2を含め4機種存在し、正直何を選んでいいかわからない、違いは何?って人も多いかと思います。
そこで今回は大人気iFi audioのZENシリーズの選び方や違いを紹介していきます。
高く売って賢く買い替えよう!無料査定はこちらからZENDACシリーズの違い
ZENシリーズのDACは下記の4種類です
- ZEN One Signature
- ZEN DAC Signature V2
- ZEN DAC
- ZEN DAC Air
大まかに分類する個人的にはこのような感じです。
スペックによる違いはこのようになっています。バランス接続ができるものはケーブル交換で高音質化ができます。
試聴した感じはSignatureシリーズと通常のZENシリーズでは値段差なりの音質差はあります。
またSignatureシリーズだけ超ローノイズACアダプターのiPower II 5Vが付属し、出力/入力ノイズ抑制機能でより高音質になりなります。
iPower II 5Vだけでも¥11,000するのでお得ですね。
ZEN One Signature | ZEN DAC Signature V2 | ZEN DAC | ZEN DACAir | |
---|---|---|---|---|
電源入力 | DC5V(iPower II 5V付属) | DC5V(iPower II 5V付属) | バスパワー駆動 | バスパワー駆動 |
デジタル入力 | USB-B3.0(USB2.0互換) S/PDIF(同軸/光角) Bluetooth5.1 | USB3.0B(USB2.0互換) | USB3.0B(USB2.0互換) | USB2.0B |
対応フォーマット | PCM44.1kHz~384kHz DSD64~DSD256 MQAフルデコード対応 | PCM44.1~192kHz DSD64~DSD256 353/384KHz DXD MQAフルデコード対応 | PCM44.1~192kHz DSD64~256 353/384KHz DXD MQAフルデコード対応 | PCM44.1~192kHz DSD64~256 353/384KHz DXD MQAレンダラー対応応 |
Bluetooth対応コーデック | aptX, aptX HD, aptX Adaptive aptX LL, LDAC, LHDC/HWA AAC, SBC | × | × | × |
チップセット | Bit-Perfect Burr Brown製 DACチップ Qualcomm QCC5100 Bluetoothチップセット | Bit-Perfect DSD & DXD DAC by Burr Brown | Bit-Perfect DSD & DXD DAC by Burr Brown | Bit-Perfect DSD & DXD DAC by Burr Brown |
出力 | S/PDIF同軸デジタル RCAシングル 4.4mmバランスライン | RCAシングル 4.4mmバランスライン | RCAシングル(固定,可変) 4.4mmバランスライン (固定,可変) | RCAシングル(可変) |
ヘッドホン出力 | × | × | 6.3mm(アンバランス) 4.4mm (バランス) | 6.3mm(アンバランス) |
サイズ (幅*奥行*高さ) | 158x100x35mm | 158×117×35mm | 158×100×35mm | 158×100×35mm |
重量 | 485g | 505g | 491g | 315g |
価格 | 49,500円(税込) ※2022年9月1日より 59,400円(税込) | 41,800円(税込) ※2022年9月1日より 49,500円(税込) | 22,000円(税込) ※2022年9月1日より 33,000円(税込) | 18,700円(税込) |
選び方
まずはどんな機能を使いたいのか、まずは2つに分類します。
- 純粋なDAC機能のみでいいのか
- ヘッドホンアンプとして使いたいのか
ざっくり分別するとこんな感じです。細かい機能は別で紹介していきます。
純粋なDAC機能のみでいい
DAC機能のみで、ヘッドホンアンプとして使わない場合は下記の2つになります。
- ZEN One Signature
- ZEN DAC Signature V2
オールインワンホームハブDAC!ZEN One Signature
「ZEN One Signature」は、ZEN DACの上位版Signatureの回路を引き継ぎ、光、同軸入力を追加し、ZEN BlueのBluetooth技術を加えて、オーディオ性能を追求した製品です。
signatureグレードの実装部品により、超低歪みと卓越したピュア音質を実現しています。
Bluetoothでスマホやオーディオプレーヤーから音楽を流したい人や、D/Dコンバーターとして使いたい人は「ZEN One Signature」を選びましょう。
D/Dコンバーターとは、USBなどのデジタル信号を同軸デジタルや光デジタルに変換する機能です。
USB以外に光デジタル入力を持っていますので、テレビやゲーム機と繋げますので便利です。
ZEN One Signature | |
---|---|
電源入力 | DC5V(iPower II 5V付属) |
デジタル入力 | USB-B3.0(USB2.0互換) S/PDIF(同軸/光角) Bluetooth5.1 |
対応フォーマット | PCM44.1kHz~384kHz DSD64~DSD256 MQAフルデコード対応 |
Bluetooth対応コーデック | aptX, aptX HD, aptX Adaptive aptX LL, LDAC, LHDC/HWA AAC, SBC |
チップセット | Bit-Perfect Burr Brown製 DACチップ Qualcomm QCC5100 Bluetoothチップセット |
出力 | S/PDIF同軸デジタル RCAシングル 4.4mmバランスライン |
ヘッドホン出力 | × |
サイズ (幅*奥行*高さ) | 158x100x35mm |
重量 | 485g |
価格 | 49,500円(税込) ※2022年9月1日より 59,400円(税込) |
DACには、クアルコムの新しいQCC5100 Bluetooth ICを使用し、聴感の優れた「Bluetoothエンジン」を生み出していますのでよりBluetooth通信を高音質に行うことができます。
Bluetoothコーデックもほぼすべての物に対応しています。
24ビット対応コーデックのうち
aptX AdaptiveとaptX HDは48kHzまでを、LDACとLHDCは96kHzまでをサポートしています。
注意点は「ZEN One Signature」は純粋なDACの為、音量操作はできません。
なので別途その先にはプリメインアンプや
ヘッドホンアンプ、アクティブスピーカーが
必要になります。
なのでデスク上や出張先に持っていって、PCとセットでシンプルにというより据え置きで書斎やリビングに置くイメージ。
PCM384kHzまでの高いサンプリング周波数に対応し、デジタル同軸出力が可能なのでUSB入力を持たないDACへデジタル信号を送ることが可能です。
PCオーディオに最適なピュアDAC!ZEN DAC Signature V2 違いは何?
ZEN DAC Signature V2はZENDACよりヘッドホンアンプを排除し、DACの回路の単純化を図り、信号経路と最重要な部品のアップグレードがなされより高音質になりました。
「ZEN One Signature」と違いこちらは音量操作ができるので、DACプリとして使えパワーアンプやアクティブスピーカーにつないで使用できます。
もちろん出力は可変・固定どちらで可能です。
ZEN DAC Signature V2 | |
---|---|
電源入力 | DC5V(iPower II 5V付属) |
デジタル入力 | USB3.0B(USB2.0互換) |
対応フォーマット | PCM44.1~192kHz DSD64~DSD256 353/384KHz DXD MQAフルデコード対応 |
Bluetooth対応コーデック | × |
チップセット | Bit-Perfect DSD & DXD DAC by Burr Brown |
出力 | RCAシングル 4.4mmバランスライン |
ヘッドホン出力 | × |
サイズ (幅*奥行*高さ) | 158×117×35mm |
重量 | 505g |
価格 | 41,800円(税込) ※2022年9月1日より 49,500円(税込) |
8千円くらいの価格差がありますので、Bluetooth機能やD/Dコンバーター機能がいらない、少しでも安いほうがいいならこちちを選びましょう。
あくまで高音質なPCオーディオ用DACのイメージ
ヘッドホンアンプとして使いたい
ヘッドホンを単体で使いたい場合はZENDACとAirDACに絞られます。
SignatureシリーズとCANシリーズを組み合わせると、ヘッドホンで聴けるけど金額はあがります。
そしてバランス接続するならZENDAC
バランス接続しないならZEN Air DACを選ぶといいでしょう。
バランス接続可能なZEN DAC
バランス接続は入門機にはあまりない機能です。しかしバランス接続するアンプ、ヘッドフォンなどを機器を持っていなければ、意味はないのでご自身の持っているものを確認しましょう。
どちらもBit-PerfectのBurr Brown製のDACチップを使っていて音の違いはそこまでありません。ZENDACの利点は
- MQAデータをフルデコード
- 可変・固定でアナログ出力できる
- バランス接続が可能
ZENDACはこのデータを一度に展開できる。ZEN DAC Airはレンダラーなので1段階展開できる。それでも十分高音質だけどね。
ZEN DAC | |
---|---|
電源入力 | バスパワー駆動 |
デジタル入力 | USB3.0B(USB2.0互換) |
対応フォーマット | PCM44.1~192kHz DSD64~256 353/384KHz DXD MQAフルデコード対応 |
出力 | RCAシングル(固定,可変) 4.4mmバランスライン (固定,可変) |
ヘッドホン出力 | 6.3mm(アンバランス) 4.4mm (バランス) |
サイズ (幅*奥行*高さ) | 158×100×35mm |
重量 | 491g |
価格 | 22,000円(税込) ※2022年9月1日より 33,000円(税込) |
ZENDACは【レビュー】ifi audio ZENDAC 初心者にもオススメなハイレゾ対応のハイコスパDAC!の記事で詳しく紹介しています。
シンプルでもっとも安価なZEN DAC Air
4種類あるZENシリーズの中で最も安価で手を出しやすいZEN Air DAC
「スマートフォンやパソコンの音をちょっと良くしたいけど、あまりお金はかけたくない」こんな人に最適です。
それでも直差しより全然高音質です。またphoneは外部DACを使うことでハイレゾ音源を聴くことができます。
ZEN DACAir | |
---|---|
電源入力 | バスパワー駆動 |
デジタル入力 | USB2.0B |
対応フォーマット | PCM44.1~192kHz DSD64~256 353/384KHz DXD MQAレンダラー対応応 |
出力 | RCAシングル(可変) |
ヘッドホン出力 | 6.3mm(アンバランス) |
サイズ (幅*奥行*高さ) | 158×100×35mm |
重量 | 315g |
価格 | 18,700円(税込) |
基本はバスパワー駆動なので別途電源がいらず、パソコンに直接挿すだけですぐに使えます。
超ローノイズACアダプターのiPower II 5Vを使えばより高音質になります。
iphoneと接続する場合は、カメラアダプタを使用するのですが、その場合電力不足で認識しない可能性がありますのでiPower II 5VのようなACアダプタが必要になります。
ZENDACと違ってZEN Air DACはMQAファイルをフルデコードできません。あくまでレンダラー対応です。
MQAレンダラーDACは、MQAコアデコーダーと組合わせてMQA音源ファイルを88.2kHzまたは96kHzで出力します。
入力はUSB2.0Bのみなので、デスク上でパソコンと接続するのが目的で、テレビやゲーム機は繋げません。
アナログ出力は可変のみで、アンプやアクティブスピーカーをつなぐことができます。
小さなデスクトップオーディオの空間が作れますね。
ヘッドホン出力は6.3mm(アンバランス)なので、通常よくある3.5mmへは変換アダプタを使いましょう。
前面のPowerMatchボタンはZEN Air DACのゲインを調整し、ヘッドホンに合わせた適正な音量にすることができ、幅広いヘッドホンを使うことができます。
2022年9月1日にZENDACは¥33,000へ値上げされますので、ZEN Air DACの値段差は¥11,000ほどになりより差別化されます。
自分にとって不必要な機能はすて、自分に合った商品を選びましょう。
まとめ
ifi AudioのZENシリーズは、コンパクトながらその実力は確かなもので、5万円以下のDACでここまで高音質でコスパのいい商品はなかなかありません。
それでいてトレンドのMQAフルデコードやバランス接続、Bluetooth機能などに対応しているとこも流石ですね。安価な入門用のZEN Air DACからステップアップの「ZEN One Signature」まで順当にラインナップがありますのでオーディオ入門にもステップアップにも最適ですね。
また同社のZEN streamと組み合わせてネットワークオーディオにも進化させれます。ぜひ楽しんでみましょう。
【レビュー】ifi audio ZEN STREAMを使ってみた結果!音質や使い方、設定方法を紹介!の記事ではその詳細を紹介しています。
オーディオ用D/Aコンバーター(DAC)おすすめ7選!選び方や種類も解説の記事では価格別のおすすめのD/Aコンバータを紹介していますのでご覧ください。
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