- 賃貸住宅で大きな音が出せないから防音対策したい
- 家族の反対でいいセッティングができない
- 残響が長くもっと短くしたい
オーディオや映画、楽器を楽しもうとすると出てくるこのような問題。賃貸物件では隣への音も気になるし、家族の動線の確保のため思うようにセッティングできずスピーカーは壁にべた付け、なんてことありますよね。
となるとバスレフポートで低音は滲み大きくなりやすい、それに残響が多い部屋だと天井や床で反響してなんか変な感じってこともありますよね。
そこでその問題を解決するのは音の反射、定在波を軽減する吸音パネルなんです。
でもオーディオ用の吸音パネルは高いしオシャレなものはあまりない。そこで今回は吸音パネルだけど見た目もオシャレなSOTTOを紹介し検証していきます。
果たして音はどうなるのか?効果はあるのか?
吸音パネル【SOTTO】とは?
Sottoとは13mm厚の天然木材「桐」を使用し、9mm厚のポリエステルの吸音材を貼り付けたデザイン性も高い吸音パネルです。
小さい子供がいる家庭だったり、楽器やオーディオの音をなるべく隣室に漏らしたくない、隣室の騒音が気になる。
このような生活騒音に対して軽減したりできます。
そして1枚880gと軽量なので女性でも一人で簡単に持てますし、貼ってはがせる両面テープや専用のステンレス製T型画鋲で賃貸物件でも取り付けることは可能です。
なのでこのように簡単にオシャレな雰囲気に変えることができます。
ノコギリで自由にカットOKなので、自在に加工が可能です。
結論:オシャレにはなるが吸音パネルとしての効果は少数では微妙
こちらが取り付け前の状態
結論から先に言うと、吸音パネルに貼られた木目調パネルが部屋のアクセントになりとても雰囲気が変わりオシャレになります。
特にこのようなアイランドキッチンの下はガラッと雰囲気が変わります。
ただのDIYのパネルとしてならこのような使い方でもいいが、「Sotto」は吸音材。
しかしその吸音効果は部分的な少ない枚数ではあまり感じられず、音の伝わり方は微減という結果になりました。
なので満足する人はこんな人です。
- 部屋の模様替え的に使い、賃貸でもオシャレにしたい
- ついでに吸音させ騒音が減ればいい
ただ十分効果が出るよう部屋中に貼るのは、コスパが悪く現実的ではない。それに前面に貼ると部屋が暗くなる。
ただ貼ればオシャレになるものでもないです、特にダークブラウンは色が濃いので白壁だと単体では浮くので、白壁にはライトオークがいいかなと思います。
賃貸でもできるラブリコを使った壁作りは賃貸でもできるDIY!(実践編)ラブリコで壁を作りテレビを壁掛けにして雰囲気を変えよう!の記事で紹介してますのでこちらもご覧ください。
吸音目的だとひと箱では効果を感じられず、でも複数買うほど安くもない。
そこまでお金をかけるなら吸音専門で綺麗なSOUND SPHEREなんかの吸音パネルがいいかと思います。
なので吸音パネル「SOTTO」はオーディオ吸音用途としてより、DIYをしておしゃれな壁作り+多少の吸音に向いてますね。
それでは詳しく紹介していきます。
自分で、手軽に、飾る壁【エコカラットセルフ】SOTTOの外観を見ていく
サイズ | 1箱6枚入り/1枚:約800×300mm |
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材質 | 木:桐、吸音材:ポリエステル |
重量 | 約880g/1枚 |
厚み | 22mm(木:13mm、吸音材:9mm) |
機能 | 吸音、遮熱、UVカット |
1箱 | 21,200円 |
1箱6枚入りなのでテレビやスピーカーの裏のみなど、部分的に吸音させる場合なら十分です。
ただ幅4m×高さ2.4mほどの壁一面に貼ろうとすると7箱必要になります。
これはちょっと割高感
今回購入したのは、ダークブラウン。他もオーク色もあります。色は結構深めで明るい色の壁にはいいアクセントになりそう。1枚の大きさは幅800mm×高さ300mm
裏にはポリエステル吸音材が、ホッチキスのようなもので止められています。
板の厚みは13mmで、ポリエステルの吸音材の厚みは9mmです。
板の部分はのこぎりで簡単に切断できます。吸音材はカッターできり揃えましょう。
ただ匂いがなかなかすごいです。接着剤のようなにおいがかなりきつく、そのままだと匂いが消えにくいので風通しいい所に天日干しするのがいいでしょう。
吸音パネルの効果とは?
そもそも吸音パネルは生活騒音対策だけでなくオーディオ的にも効果があると言われています。
吸音パネルとは、音の反響による不快なノイズや「ぼやけた音」を軽減させ、音を明瞭化させる吸音するパネルの事です。
よく言われるのが定在波
(フラッタエコー)と言われる、部屋を往復する反響音がオーディオ的によくないといわれ、耳障りなノイズやスピーカーから出る音が平面的で広がりにくくなる。
なので家電量販店などで聞いたスピーカーの音と、家で聞く音が違うのは部屋が違うからです。壁や床の反射の影響を受けているということですね。
なので往復する反響音を減らせばいいというこちなので、吸音材を使い音を吸うという目的で吸音材を使います。吸音する物はカーペットやぬいぐるみ、クッションなどでも吸音できます。
吸音することで残響音を減らし、響きを変化させます。
残響が大きい所は体育館や、コンサートホールだね。
響きは耳で聴くより録音するとよくわかります。思ったよりエコーがかかっています。残響を抑えたければ吸音対策をし、もっと響きが欲しければ吸音材を減らす。
吸音パネルの効果を実証実験してみる
実際に吸音パネルのSOTTO導入するとどう変化するかを実際に調べていきます。ポイントは
- 外に漏れる音は軽減するのか?
- 音の変化はあるのか?
そしてそれを実際に感じ取れるのかどうかですね。使用する物は
- アンプ
nmode X-PW1 - D/Aコンバーター
ZEN One Signature - スピーカー
dynaudio X14 - 音源
PC(roon再生)でMQAデータ - マイク
SHURE MVL
外に漏れる音は軽減するのか?
まずは吸音パネルなしで騒音と音を計測していきます。測定に使うのは
- デシベル計アプリ
- マイク SHURE MVL
- PCM録音アプリ
まずはこんなでiphoneにマイクを取付て測定していきます。スピーカーのすぐ後ろに吸音パネル「SOTTO」を取付て測定します。
吸音パネル取付前がこちら
そして取付後のデシベル計の数値がこちら
数値を見る限り上がっていますが、これは誤差の範囲です。ほとんど変わっていません。では5枚貼ってみます。
ほんの少し下がりました。もしかしたら前面部屋を囲めばかわるかもしれませんが2畳くらいの狭い部屋じゃないととてもコスパが合いません。
音の変化はあるのか?
それでは聞こえ方に変化があるのかを、iphone用のマイクSHURE MVLとPMC録音アプリで聞いてみましょう。
まずは吸音材なしのバージョンです。使用する音源はAimerの「torches」です。美しいハイトーンとウィスパーボイスが最高です。
このままでもよく聞こえますが吸音材ありで聞いてみましょう。
正直違いが判りにくいですが、吸音材後の方が若干響きが抑えられています。空気録音なのでヘッドホンやイヤホンで聞くとわかりやすいかもです。どっちの音が好きかは好みですね。
吸音パネル「SOTTO」は枚数がやはり必要ですね。
まとめ
今回は吸音パネル「Sotto」を紹介していきました。
賃貸でもできる簡単な部屋の雰囲気を変える方法としてはいいですが、吸音として騒音対策というには少量では効果が薄く、量が必要かつ囲むくらいの方がいいでしょう。
賃貸でもできる壁DIYはこちらからご覧ください。
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